■ハンテッド　狩られる夜

〈作品データ〉
『マニアック』（2013年）を手掛けたフランク・カルフンが監督を務めたソリッド・シチュエーション・スリラー！ボロモーテルから車で少し先にあるガソリンスタンドの売店に主人公アリスが立ち寄ると、店員の姿が無く、さらに間もなくして何者かに外から銃撃を受け、売店に閉じ込められる。主人公アリス役をカミーユ・ロウが演じ、他ジェレミー・シッピオ、J・ジョン・ビーラー、スタサ・スタニックが出演。 
・公開日:2024年2月23日
・2024年8月2日よりTSUTAYAにてレンタル開始！【PG12】
・上映時間:95分
・配給:トランスフォーマー
【スタッフ】
監督・脚本・製作総指揮:フランク・カルフン/脚本:グレン・フライヤー
【キャスト】
カミーユ・ロウ、ジェレミー・シッピオ、J・ジョン・ビーラー、スタサ・スタニック
原題:Night of the Hunted/製作国:アメリカ、フランス/製作年:2023年
公式HP:https://transformer.co.jp/m/hunted/

〈『ハンテッド　狩られる夜』レビュー(レビュアー:じょ～い小川)〉

フライヤーの雰囲気からB級臭プンプンながら、製作にアレクサンドル・アジャ、監督・脚本・製作総指揮には『マニアック』（2013年）を手掛けたフランク・カルフンが名を連ね、ちょっと気になった『ハンテッド　狩られる夜』。ガソリンスタンドの売店でのワンシチュエーション・スリラーはシンプルながら、

素直に掘り出し物と叫びたいスリラー映画だった！

タイプとしてはアダム・ウィンガード監督の『サプライズ』のような謎の銃撃からのサバイバルスリラー。後半に差し掛かるまでは敵からの攻撃が度々ある銃撃で襲われるのみで、『サプライズ』と比べるとワンパターンではあるが、その間に他の訪問者やアリスが銃撃で受けた傷の応急処置をするシーンなど、売店内の限られた空間であの手この手でサバイバルをする。

ガソリンスタンドの売店はわりと広く、売店というよりは小さなホームセンター、もしくは大きな雑貨専門のコンビニといった感じで、後に出てくるバックヤードもかなり広い。となると、普通のコンビニやガソリンスタンドよりもサバイバルで使えそうなアイテムがいっぱいあり、映画をより面白くしている。

謎の銃撃とサバイバルと（ネタバレになるのでぼかすが）後半の変化のみで、謎の敵が襲撃をする目的もあるようなないような曖昧さはあるが、その襲撃の恐怖とアリスの銃撃で受けた負傷＆自己応急処置の痛々しさなどがシンプルに伝わるシチュエーション・スリラー。
これは見てよかった。