DISCASレビュー

カッツ
2025/11/02 07:23

花と竜

1962年、舛田利雄監督による『花と竜』は、石原裕次郎と浅丘ルリ子主演による、北九州・若松を舞台にした骨太な人間ドラマである。
物語は、明治中期の石炭積み込み港として賑わう若松で、仲士・玉井組の組長である玉井金五郎と、その妻・マンとの夫婦の生き様を描いている。
港町の荒々しい空気の中で、人間の誇りと情念がぶつかり合う。中でも、雪の降る中で刃物を手に喧嘩をする場面は圧巻。雪の白と地に広がる赤の対比が鮮烈で、映像として強く記憶に残った。

 

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