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2023/03/22 12:31

鑑賞前にこれを見て!『シン・仮面ライダー』知っておきたい予備知識3カ条

こんにちは。DISCAS編集部のmakoです。
 

空想特撮映画『シン・仮面ライダー』始まりましたね!私も初日に観に行ってきました!

“特撮”と銘打っているだけに監督のこだわりと妄想がふんっっっだんに盛り込まれた映画。公開直後、Twitterでもトレンドに関連ワードがたびたび浮上していて、土日はSNSサーフィンが止まらなかったです笑 そんな訳で、今回はこれから観に行く方向けに、「鑑賞前に知っておきたい予備知識3カ条」をご紹介。

「映画の紹介。それが私の仕事ですから。」

そして最後に、次の『シン』シリーズがあるなら何になる?という予想(願望w)も余談として書いています。気が早いですが笑 気になる方は最後までぜひ。


鑑賞前に知っておきたいこと その① 監督の特撮愛とファンも唸らせる原作理解

(c)石森プロ・東映

『エヴァンゲリオン』などの大ヒット作を生み出した一方で、自身も狂気的なアニメ・特撮オタクとして少年時代を過ごしたことで知られる監督・庵野秀明氏。そんな彼が「あぁ、この人ならこうやりたかったんだろうな」と感じる要素が、本作にはふんだんに盛り込まれています。庵野監督らしさを感じるシーンや新たな設定・解釈がてんこ盛りで、コアなファンでなかったら絶対気づけないものもあるはずです。当然、私も全てには気づけませんでした笑

一方で、映画を完全に自分のものにするのではなく、原作をかなり忠実に再現している部分も多くあったな、と。

例えば、『シン・ウルトラマン』では、メフィラス星人戦において彼が撤退する際、「さらば、ウルトラマン」というセリフを残して消え去ります。これは原典『ウルトラマン』の最終話タイトルと全く同じで、その後の本作が迎える衝撃展開への暗示にもなっていたり。(見てない方はすみません)

そんな感じで、庵野監督らしさ全開でありながらも、スーツデザインや劇中音楽、格闘シーンなど、原典となった初代『仮面ライダー』に対する深い理解・特撮に対する深い造詣とこだわりが、今作でもふんだんに盛り込まれているなと感じました。


鑑賞前に知っておきたいこと その② 劇中専門用語をさらっと整理 

今に始まったことではないですが、庵野監督作品を難解に見せている要素の一つが劇中の専門用語。特撮自体、普段聞かないような自衛隊用語や専門ワードがたくさん出てくるのですが、それにこの人のオタクっぷりが相乗することで毎度視聴者の脳内は大変なことに。

(C)2016 TOHO CO.,LTD. ミリタリー用語もいっぱい。知らなくてもわかるのですが、知ってるともっと楽しいのかなぁなんて思ったり。

「汎用人型決戦兵器」だの「ベーターシステム」だの「プランクブレーン」だの。作中で丁寧に説明してくれても、早口言葉で余計に知らない情報が加算されていく、、なんてこともしょっちゅうです。

文脈で何を指しているのか何となくは解るのですが、ここで振り落とされる方もいるかもなので。さわりの部分だけ本当にざっくりと解説しておきます。

SHOCKER・・・物語に登場する、仮面ライダーと敵対する悪の秘密結社です。

正式名称は、「Sustainable Happiness Organization with Computational Knowledge Embedded Remodeling」。フルで言える構成員はいないでしょう。

人外合成型オーグメント・・・秘密結社SHOCKERが作り上げた、人+昆虫など何かしらの動物遺伝子を組み込んだ改造人間で、仮面ライダーもこの一つになります。

プラーナ強制排出補助機構付初期型・・・ベルトです。仮面ライダー1号のベルト。

開閉式安全装置付初期改良型・・・これもベルト。こっちは仮面ライダー2号のですね。

一息で嚙まずに言えたらカッコイイです。

このあたりの文字列の意味をさらっと知っておくだけで物語を追うことに集中できます。


鑑賞前に知っておきたいこと その③ 小ネタだらけの『シン』シリーズ過去作は必見

そして3つ目は、過去作のおさらい。

『シン』シリーズ自体に明確なつながりはないのですが、実は、前作の役者さんが意外な形で出演していたりします。有名どころだと、過去には『シン・ゴジラ』でちょろっと出てきた斎藤工さんが、次作『シン・ウルトラマン』の主人公として出てきたり。

また、前作のセルフオマージュ・パロディシーンが出てくることもめちゃくちゃ多いです。映画の中で文脈的に不自然なシーンが挟まったりするとだいたい何かしらのオマージュだったりします笑 さすがに全部を観ようとすると膨大な時間がかかるので、余裕のある方はせめて『シン・ウルトラマン』『シン・ゴジラ』だけでも観ておくことをおすすめします。逆に「あ、この役者さんここにも出てたんだ!」みたいな発見もあるかもですよ。


余談① エンドクレジットに注目

余談ですが、このシリーズはエンドロールまで小ネタが満載。

毎度エンドロールをぼぉーっと眺めていると、「え、この俳優さん出てた!?」という現象が起こります。『シン・ウルトラマン』を見に行った際には、なんと高橋一生さんの名前が。今作も意外な名前が出てきますので、ぜひ「どこで出てたっけ?」と記憶を頼りに探してみてください♪

また、個人的に好きな遊びが、「エンドクレジットで庵野秀明が何回出てくるかゲーム」です。注視してみていると面白いぐらい流れてくるので、そちらもぜひ。

 

余談② 本格始動する『SJHU』 そして『シン』シリーズ5作目は?

最後に余談をもう一つ。みなさまは『シン・ジャパン・ヒーローズ・ユニバース(以下、SJHU)』ってご存知ですか?。

簡単に言うと、「日本の特撮/アニメ文化を代表するヒーローたちを同一のコンテンツ内でわちゃわちゃさせようよ」という、東宝・スタジオカラー・円谷プロ・東映の、日本の映像業界を代表する4社合同の一大プロジェクトです。アメリカのM.C.U(マーベル・シネマティック・ユニバースの略)みたいな。

現時点での内定者は、

シンゴジ、シンエヴァ、シンウルトラ、シンライダー

の4名。

うち2名が「んん?ヒーロー??ヴィラン寄りじゃね???」と突っ込みたくなりますが、そいつぁは野暮ってもんでさぁ。大事なのはノリと雰囲気です。

ただ、さすがに4人ではアベンジャーズを結成しようにも1人足りないし、フットサルもギリできない人数。5人目の『シン』キャラが追加されても不思議じゃないですよね。

そこで私の予想。大本命はズバリ、『デビルマン』。

原作者・永井豪氏は『マジンガーZ』『キューティーハニー』なども手掛けた方で、庵野監督との関係も深い人物。そんな永井氏の『デビルマン』は、『Cry Baby』を観て以降、私のお気に入り。ぜひとも庵野監督の手で再構築してほしいところ。

『DVILNMAN CryBaby』はこれです。Netflixなどの配信サービスでも観れます

それに、今いる4体は巨大な図体をした人が多すぎて仮面ライダーがかわいそう。人間サイズのヒーローの参戦が早急にも求められるはずです。

そして何より、名前の語感もよくないですか?『シン・デビルマン』。どうでしょう?

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