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2026/01/11 21:21

海獣の霊を呼ぶ女

海獣の霊を呼ぶ女

原題:The She-Creature

 1956年 アメリカ 劇場公開:1994年5月6日

スタッフ 監督:エドワード・L・カーン 脚本:ルー・ラソフ 製作:アレックス・ゴードン 製作

     総指揮:サミュエル・Z・アーコフ 撮影:フレデリック・E・ウェスト 編集:ロナルド

     ・シンクレア 音楽:ロナルド・スタイン

キャスト チェスター・モリス、マーラ・イングリッシュ、トム・コンウェイ、キャシー・ダウンズ

     、ランス・フラー、ロン・ランデル、フリーダ・イネスコート、フランク・ジェンクス、

     エル・ブレンデル、ポール・デュボフ、ビル・ハドソン、ポール・ブレイズデル ほか

海辺の小屋で新婚夫婦が惨殺された。奇妙なことに殺害現場には海草が散らばり、不思議な足跡が残されていた。精神病医テッド(ランス・フーラー)は、事件当日に海辺で見かけた催眠術師ロンバルディー(チェスター・モリス)に疑念を抱き、見世物小屋を訪れる。ロンバルディーは謎めいた美女アンドレア(マーラ・イングリッシュ)を助手に神秘的な実験を行っていた。それは、輪廻転生を繰り返して生き続けてきたという彼女の前世の霊魂を催眠術で呼び覚ますものだった。彼は事件について「太古の世界から来た怪物の仕業だ。それは再び現われるだろう」と予言した。

リーインカーネーション(転生輪廻による生まれ変わり)をテーマに、太古の世界から甦った女半魚人の恐怖を描いたモンスター映画。SF・ホラーのプログラム・ピクチャー専門の映画会社AIPが旗揚げ直後に作られた怪物映画の一本で、後にR・コーマンの十八番となる、ゴシック・ホラー的ムードにあふれた超自然現象を素材にしている点が異色であり、「大アマゾンの半魚人」のメス版とも言える作品である。この映画のクリーチャー造形は、視覚効果アーティストのポール・ブレイズデルが手掛けたものであり、女性らしく胸を強調したスーツは彼の最高の仕事の一つだと出来が絶賛された。なお、本作は『金星人地球を征服』と同時上映だった。日本では長らく劇場未公開でありテレビ放映のみであったが、1994年に、『SF・特撮・モンスター/シネマ秘蔵版大全』と題した特集上映で、他のAIP作品と共に劇場公開された。

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