DISCASレビュー

映画『エド・ウッドのX博士の復讐』（1970年、ノーマン・アール・トムソン監督、ジェームズ・クレイグ主演、原題：The Revenge of Doctor X）は、エド・ウッドが脚本を手掛けたとされるB級SFホラー。NASAの科学者ブラガン博士が、ストレスから日本で休暇を取り、そこでハエトリグサと海底の肉食植物を交配し、雷の力で人食い植物モンスター「セクトボラス」を生み出す。怪物が村を襲い、博士は止めようとするが、火山の噴火で共に滅ぶ。クレイグの怒鳴り散らす狂気的な演技と、チープな怪物のデザインがカルト的な魅力。タイトルに「X博士」や「復讐」は登場せず、冗長な展開や矛盾だらけの脚本、誤った『マッド・ドクター・オブ・ブラッド・アイランド』のクレジットなど、ツッコミどころ満載。