k.a
2025/07/08 07:49
太陽の帝国 / サントラ 洋画オリジナル
「太陽の帝国」(1987年)のサウンドトラックは、スティーヴン・スピルバーグ監督の戦争ドラマを彩るジョン・ウィリアムズの壮大で感動的なスコア。クリスチャン・ベールの少年ジムが第二次世界大戦中の上海で体験する混乱と成長を、荘厳なオーケストラと繊細なピアノが表現。特に「Suo Gân」は、ウェールズの子守唄を基にした合唱曲で、戦争の過酷さの中にある純粋さと希望を象徴し、映画の情感を強く引き立てる。ウィリアムズの音楽は、戦闘の緊張感や収容所の孤独感を捉えつつ、少年の視点を通した無垢な感動をバランスよく描く。全体として、映画の壮大なスケールと内面的なドラマを見事に音で表現した名盤だが、単体で聴くと一部の曲は重厚すぎる印象も。スピルバーグとウィリアムズのタッグらしい、心揺さぶるサウンドトラック。
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