バーニング・オーシャン
バーニング・オーシャン
2016年 アメリカ 劇場公開:2017年4月21日
スタッフ 監督:ピーター・バーグ 脚本:マシュー・マイケル・カーナハン 原案:マシュー・サ
ンド 製作:ロレンツォ・ディ・ボナヴェンチュラ、マーク・ヴァーラディアン、マーク・
ウォールバーグ、スティーヴン・レヴィンソン、デヴィッド・ウォマーク
キャスト マーク・ウォールバーグ、カート・ラッセル、ジョン・マルコヴィッチ、ジーナ・ロドリ
ゲス、ディラン・オブライエン、ケイト・ハドソン ほか
2010年に発生し、日本でも大きく報道された海底油田爆発事故を映画化。メキシコ湾沖約80kmにある石油掘削施設“ディープウォーター・ホライゾン”で海底油田から逆流してきた天然ガスの引火による大爆発が起こり、施設内に126名の作業員が火の中に閉じ込められてしまう。原因はスケジュールの遅れを理由に安全よりも利益を優先させた幹部が掘削再開を強行したためだった。会社に無断で助けを呼ぶな、自分達が先だと作業員を押しのけて逃亡する幹部とその部下。そんな幹部たちとは逆に、被害の拡大を食い止めようとする作業員達の奮闘と、閉じ込められた施設からの決死の脱出劇を描く。

福島原発事故を経験した日本人に、この映画は他人事ではない切実さをもって迫ってくる。なぜか。石油掘削と原子力発電、種類は違えどいずれも強力なエネルギー源を扱う巨大施設で起きた未曾有の事故である点。そして、技術を過信して安全策よりも利益を優先させた結果、取り返しのつかない事態を生み一層深刻化させた点もまた共通しているからだ。「ディープウォーター・ホライゾン」で発生した事故の真実と、死に直面した作業員らの事故対応や脱出の様子を克明に描く実録もの。セットを忠実に再現した点、ほとんどCGには見えないリアリティーの炎や煙や海面を描画して重ねることで、大災害に居合わせる感覚も見逃せない。
以前、かずぽんさんが丁寧な解説で投稿されていますが、素晴らしい作品ですので皆さんに見て頂きたくて失礼ながら、また投稿させていただきました。
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投稿を表示京介さん。本作のレビュー、お待ちしていました。
福島原発事故にも言及されていて、「強力なエネルギー源を扱う」ということに対して、人間は技術を過信せず謙虚であるべきだと思いました。
私の名前まで出していただき恐縮です。