映画『身代金』~誘拐犯に対する大胆不敵な宣戦布告! あなたならどうする?~
概要
航空会社社長が誘拐された息子を取り戻すために犯人に戦いを挑む姿を描いたサスペンス。わずか一代で航空会社を設立し莫大な富を手にした社長を映画『マッドマックス』シリーズ3部作、『リーサル・ウェポン』シリーズ4部作で知られるメル・ギブソンが演じる。映画『ザ・シークレット・サービス』、『アウトブレイク』で知られるレネ・ルッソ、『フォレスト・ガンプ/一期一会』のゲイリー・シニーズも出演。監督は映画『バックドラフト』、『シンデレラマン』で知られるロン・ハワードが務めた。

Story
全財産を投じ、わずか一代で莫大な富を築き上げた航空会社社長トム・ミュー連は愛する妻ケイトと息子ショーンと共に幸せな毎日を送っていた。
そんなある日、最愛の息子ショーンが何者かによって誘拐され、身代金200万ドルを犯人から要求される。
しかし、FBIによる身代金の受け渡しが失敗に終わった時、トムは息子ショーンを取り戻すために驚くべき行動に出た。
トムは自らテレビに出演し、息子を助けるために用意した身代金200万ドルを誘拐犯の首に懸ける懸賞金にすることを宣言したのだ。
映画評
映画『バックドラフト』では命を懸けて火災に立ち向かう消防士兄弟の姿をサスペンスフルかつ感動的に描き、『アポロ13』では宇宙空間で未曽有の事故に遭いながらも奇跡の生還を果たした3人の宇宙飛行士の実話をリアリティあふれる映像で描いた名匠ロン・ハワードが放つスリリングなサスペンスが『身代金』である。
映画のタイトルが示す通り、身代金目的で誘拐された最愛の息子を取り戻すためにメル・ギブソン演じる航空会社社長による必死の行動を描いていく。むしろ、命懸けと言うべきである。
一体どのように息子を助けるのかと思っていたところ、驚くべきことに用意した200万ドルを懸賞金として犯人の首に懸けるというもの。誘拐犯に対して宣戦布告する姿は危険を伴う取引など日常茶飯事であり、賄賂を送ることさえいとわない人物であると想像できる。ギャンブルとも言える誘拐犯への宣戦布告、息子を無事に取り戻すことができるのか、映画はオープニングからエンディングまで観る者を飽きさせない。
メル・ギブソン演じる航空会社社長とレネ・ルッソ演じるその妻の不安や揺れ動く心情をカメラが見事に表現している。映画前半、イベント会場に一緒にいたはずの息子が突然姿を消してしまい、必死に息子を探すギブソンとルッソの心情が動き回るカメラを通して観る側に伝わってくる。
また、ギブソンとルッソの視点にカメラを向けることでそれぞれの人物に感情移入ができる。
特にメル・ギブソンの目の演技が見事である。息子を亡くしてしまうかもしれない不安、誘拐犯への怒りを目のわずかな動きだけで表現している。

豆知識
メル・ギブソンは映画『ブレイブハート』でアカデミー監督賞と作品賞を受賞した。
メル・ギブソンとレネ・ルッソは映画『リーサル・ウェポン3』と『リーサル・ウェポン4』で共演した。
映画『身代金』は1956年に公開された映画『誘拐』のリメイクである。
ロン・ハワードは映画『ビューティフル・マインド』でアカデミー監督賞と作品賞を受賞した。
ゲイリー・シニーズはロン・ハワード監督による映画『アポロ13』にも出演した。
映画『パトリオット・デイ』、『ザ・シューター/極大射程』で知られる俳優マーク・ウォールバーグ兄ドニー・ウォールバーグが出演している。
音楽を担当したジェームズ・ホーナーはロン・ハワード監督による映画『アポロ13』、『コクーン』、『ビューティフル・マインド』、『ウィロー』、『ミッシング』、『グリンチ』でも音楽を担当した。
メル・ギブソンは1956年1月31日生まれ、レネ・ルッソは1954年4月17日生まれである。ちなみにロン・ハワード監督は1954年3月1日生まれである。
レネ・ルッソは映画『ザ・シークレット・サービス』でクリント・イーストウッドと共演した。クリント・イーストウッドは映画『許されざる者』と『ミリオンダラー・ベイビー』でアカデミー監督賞と作品賞を受賞した。
レネ・ルッソはアカデミー主演男優賞を2度受賞したダスティン・ホフマン、アカデミー主演男優賞と助演男優賞を受賞したケヴィン・スペイシーと映画『アウトブレイク』で共演した。
映画『身代金』日本版劇場公開予告編