DISCASレビュー

魔界戦記　雪の精と闇のクリスタル

　2015年　中国・香港・アメリカ合作　劇場公開：2016年1月2日

スタッフ　監督・製作・視覚効果スーパーバイザー：ピーター・パウ　監督・脚本：ツァオ・ティア

　　　　　ンユー　音楽：ハビエル・ナバレテ　編集：デビッド・ウー

キャスト　チェン・クン、リー・ビンビン、ウィンストン・チャオ、バオ・ベイアル、ヤン・ズーシャ

　　　　　ン　ほか

神のいる天界、魔のいる魔界、そして人のいる人間界とに分かれている中、鍾馗（チェン・クン）は天界の仙人の教えのもと人間界の平和を守っていた。魔界が千年ぶりの転生の機会を迎えようとしており、鍾馗は魔界を滅ぼすために三界を動かすエネルギーを宿す魔晶石を盗み出す。妖魔たちは魔晶石を取り戻そうと美しい踊り子に化けて警戒心を緩めにかかる。その中には鍾馗がかつて愛した雪児とそっくりな雪晴（リー・ビンビン）がいた。妖魔と戦うために自分の中の魔を呼び覚まし超人に変身する術を体得するが、愛と使命の間で心を激しく揺さぶられる鍾馗。妖魔と鍾馗が衝突し、天界・魔界・人間界を揺るがす死闘が始まる。

中国らしい東洋思想の輪廻転生を色濃く反映したVFXてんこ盛りアクション・ファンタジー。鍾馗というと日本では五月人形のイメージしかないですが、中国エンタメでは主役キャラになるというところが驚き。鍾馗というのは実在の人物で、科挙に落ちて自殺したという逸話がベースとか。肝心のCGだが次々と登場する妖魔のデザインは面白いものの滑らかさのない動きや実写映像との融合の仕上がりに力不足で今一つ、ゲーム画面を見てるようでがんばってるとは思うけど、物足りないし魅力的に思えない。