DISCASレビュー

カッツ
2025/12/30 08:33

特捜部Q キジ殺し

特捜部Q」シリーズの映画化第2弾。特捜部Qの刑事カールのデスクに、20年前に捜査が終了したはずの双子惨殺事件のファイルが突然置かれていたことから物語は動き出す。何者かの意図を感じたカールたちは再捜査に乗り出し、事件当時に重要な情報を握っていた少女キミーが失踪していた事実にたどり着く。
本作は、20年前の双子殺しという重い題材を扱いながら、シリーズらしい陰鬱で静かな緊張感が全編を覆っている。地味でどんよりとした空気の中に、目を背けたくなるようなシーンもあるが、物語の構成は緻密で、真相に近づくほどに引き込まれていく。
特に『キジ殺し』は、事件の残酷さだけでなく、登場人物たちの抱える傷や孤独が胸に迫り、どこかセンチメンタルな余韻を残す作品だった。
それにしても、今回もカールが容赦なく痛めつけられ、見ていて思わず顔をしかめてしまうほど。彼の不器用な正義感と執念が、このシリーズの魅力の一つでもあるのだと改めて感じた。
 

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