DISCASレビュー

京介 バッジ画像
2026/01/04 11:31

吸血原子蜘蛛

吸血原子蜘蛛

原題:Earth vs. the Spide

 1958年 アメリカ 劇場公開:1962年10月11日

スタッフ 監督・製作・原作:バート・I・ゴードン 脚本:ラズロ・ゴログ、ジョージ・ウォーシ

     ング・イエーツ 撮影:ジャック・マータ 製作総指揮:サミュエル・Z・アーコフ、ジ

     ェームズ・H・ニコルソン 音楽:アルバート・グラッサー 編集:ウォルター E. ケラー

キャスト エド・ケマー、ジューン・キニー、ジーン・パールソン、ジーン・ロス、ハル・トーレイ、

     ジューン・ジョセリン、サリー・フレーザー、スキップ・ヤング、 ハンク・パターソン、

     ディック・D・エーゴスティン、ナンシー・キリーガ、ミッキー・フィン ほか

ジャック・フリーンが娘のキャロルに贈る誕生日プレゼントのブレスレットを持って、ハイウェイを運転中の事故に遭うところから始まります。ジャックは岩の壁に衝突し、行方不明となってしまいます。キャロルは心配になり、ボーイフレンドのマイク・シンプソンと共に父の行方を探し始めます。捜索の結果、ジャックのトラックが発見されブレスレットは見つかるものの、彼の遺体は見当たりません。
ジャックが近くの洞窟に避難しているのではないかと考えたキャロルは、再度洞窟へ調査することにします。しかし、洞窟内には大量のタランチュラが生息しており、キャロルは恐怖のあまり一旦家に戻ることになります。

原題は『Earth vs. the Spider』(地球 vs. 蜘蛛)という、地球の命運をかけた戦いのような、非常にスケールの大きなタイトルですが、実際の物語の舞台はアメリカの一つの小さな町に限られており、このタイトルと内容のギャップもまたB級映画らしいご愛嬌であり、大きな魅力の一つです。『吸血原子蜘蛛』という邦題は、非常にセンセーショナルで観客の興味を強く引きますが、実は劇中でクモが人間から血を吸う直接的な描写はほとんどありません。洞窟のシーンはカールズバッド洞窟群国立公園で実際に撮影されました。特に、洞窟のシーンでの粘着質に見える巨大な蜘蛛の巣の造形や、暗闇から巨大な影がぬっと現れる古典的ながらも効果的な演出は、今見ても十分に不気味です。ストーリーはシンプルで分かりやすく、テンポも良いため最後まで飽きさせることがありません。SFホラー映画の歴史を知る上で欠かせない重要な一作であると同時に、難しいことを何も考えずに楽しめる純粋なエンターテイメント作品でもあります。そして今でも多くの人々に記憶されていて、特にB級映画好きの間では、その内容や特撮技術から愛され続けています。古き良き時代の恐怖にどっぷりと浸ってみてはいかがでしょうか。

コメントする