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2025/09/22 01:38

キングコング(1976)

キングコング(1976)

 1976年 アメリカ 劇場公開:1976年12月18日

スタッフ 監督:ジョン・ギラーミン 脚本:ロレンゾ・センプル・ジュニア 製作:ディノ・デ・

     ラウレンティス 撮影:リチャード・H・クライン 音楽:ジョン・バリー 美術:マリ

     オ・チアリ、デール・ヘネシー 特殊効果:グレン・ロビンソン 製作総指揮:フェデリ

     コ・デ・ラウレンティス、クリスチャン・フェリー

キャスト ジェフ・ブリッジス、チャールズ・グローディン、ジェシカ・ラング、ジョン・ランドルフ

     、ルネ・オーベルジョノワ、ジャック・オハローラン、ジュリアス・ハリス、エド・ロータ

     ー、デニス・フィンプル、ホルヘ・モレノ、マリオ・ガロ、ジョン・ローン ほか

激しい石油ショックの波をあびて、ペトロックス社のウィルソン(チャールズ・グローディン)は、南太平洋に新たな油田を求めて、調査船を進めていた。最終目的地は、いつも濃い霧に覆われていて、その所在すら海図には明らかではないスカル島である。もう1人、このスカル島をめざす男がいた。密航者として乗船していたプリンストン大学の動物学者プレスコット(ジェフ・ブリッジス)である。彼はスカル島には巨大な動物が棲息していると推測し、自分の目で確かめようとしていたのだ。調査船はある日、大海を漂流しているドワン(ジェシカ・ラング)という美女を救出した。彼女は映画出演のために香港に行く途中、嵐にあい、たった1人助かったのだった。やがて船はスカル島に着き、ウイルソン、プレスコット、ドワンたちは上陸した。とある集落にさしかかった時、巨大な城門の前で、島民たちが少女を何かのいけにえにささげる儀式を行なっている最中だった。だが、一行を見つけた島民たちはドワンを差し出すように要求して来たため、一旦、船に戻った。しかしその夜、ドワンに執着する彼らは、ドワンを拐い、いけにえとして城門の中に入れた。

『キングコング』は、1976年のアメリカ合衆国のモンスター・アドベンチャー映画。1933年の同名映画のリメイク版だが時代設定は公開当時の1970年代になり、コングがよじ登るビルは当時シアーズ・タワーに次いで世界第2位の超高層ビルだった世界貿易センタービルに変更された。映画は興行的な成功を収め、アカデミー特別業績賞を受賞した。1986年には続編『キングコング2』が公開された。センプル・ジュニアは観客の好みがオリジナル版の時代よりも洗練されてきたこともあり、現実的なトーンを保ちつつ観客が笑えるような皮肉なユーモアを脚本に盛り込むことを意識した。オリジナル版との大きな違いとして、コングと共に髑髏島に生息していた恐竜の存在を削除したことが挙げられる。これはコングとドワンのラブストーリーに注力していたという物語的な理由と、ラウレンティスがストップモーション・アニメーションを使用したくないという経済的な理由によるものだった。ただし、コングと戦う相手として巨大なボアコンストリクターが映画に登場している。また、リック・ベイカーはカルロ・ランバルディと共にコングのスーツをデザインしてスーツアクターも務めたが、完成したスーツを見て完成度の低さに絶望したという。彼は作中のコングの描写については撮影監督リチャード・H・クラインの技術の高さによるところが大きいと語っている。本作は「オリジナル版よりも大幅に映像がアップグレードしているが、その他のほぼ全ての部分でクラシックな前作に遠く及ばない」と批評されている。

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