DISCASレビュー

キングコング2

　1986年　アメリカ　劇場公開：1986年12月20日

スタッフ　監督：ジョン・ギラーミン　脚本：ロナルド・シュセット、スティーヴン・プレスフィー

　　　　　ルド　製作：マーサ・シューマッカー　音楽：ジョン・スコット　撮影：アレック・ミル

　　　　　ズ　特殊効果：カルロ・ランバルディ　製作総指揮：ロナルド・シャセット

キャスト　リンダ・ハミルトン、ブライアン・カーウィン、ジョン・アシュトン、ピーター・マイケ

　　　　　ル・ゴーツ、フランク・マラデン、ピーター・エリオット、ジミー・レイ・ウィークス、ア

　　　　　ラン・セイダー　ほか

10年前、世界貿易センターから墜落したキングコングは、ジョージア州アトランティック大学研究所にある世界最大の集中治療室の中で、植物人間さながらに眠り続けていた。エイミィ博士（リンダ・ハミルトン）ら専従スタッフは700万ドルをかけて精巧な超大型人工心臓を作り、心臓移植の準備に余念がなかった。しかし、一番の問題は手術時に必要な大量の輸血用血液をどうするかということだった。そこに、ボルネオ島に住むミッチェル（ブライアン・カーウィン）という男から、ジャングルで捕えた雌のコングを売ってもいいという連絡が入った。商談は成立し、キングコング並の体重を持つレディコングはアトランティック大学に運ばれてきて、全世界が注視する中で心臓移植手術は無事終わった。

前作で死んだはずになっている「キングコング」なのに、果たしてこう言うストーリー展開がどうなのか疑問が残る。そもそもが石油会社のプロモーションで島から連れ出されたコングからしてみれば大半が人間側の勝手としか言えない中で本当にここまでやる必要はあったのか……？10年経ったことで特撮シーンやアクションシーンはスケールアップされており、時代に合った見せ方に進化しているが、それでもなお評価は厳しい。出来ることなら1986年版の素晴らしい「キングコング」を見たかった。とても良い監督と思っているジョン・ギラーミンは何故こんな続篇を作ったのだろうか…？