DISCASレビュー

かずぽん
2025/09/12 11:11

アプレンティス ドナルド・トランプの創り方

【師匠から伝授された3つのルール】

 

(2024年・米・123分)
監督:アリ・アッバシ
原題:The Apprentice

観ていて、今のドナルド・トランプがどのようにして出来上がっていったのかが良く解った。
まだ20代の頃のドナルド・トランプ(セバスチャン・スタン)が師と仰いだロイ・コーン(ジェレミー・ストロング)は比類なき悪徳弁護士で、ドナルドに3つのルールを徹底的に教え込んだ。

ルール1 「攻撃、攻撃、攻撃」
ルール2 「非を絶対に認めるな」
ルール3 「勝利を主張し続けろ」

トランプの無理な依頼や裁判には「負けるに決まっている」と言いながらも、盗聴や脅迫、買収などの違法な手段を使って相手を打ち負かすのを見せつけた。コーンがいう2種類の人間とは「殺す者(勝者)」と「負ける者」だった。「勝者」とは言わず「殺す者」と言うのは、自分に逆らう者は徹底的に潰すという意味なのだろう。
ロイ・コーンは、将来ドナルドが自分を乗り越えて、もっと非道な男に育つとは思いもしなかったのだろうか?

若い頃のドナルド・トランプはそれ程似ていると思わなかったけれど、腹部の脂肪吸引と頭皮の手術を受けた辺りからそっくりに見えて来た。(ネクタイも長いし!)
ドナルド・トランプは、果たしてロイ・コーンによって創られたのか、あるいは彼の中で眠っていた素質をコーンが目覚めさせたのか?

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