DISCASレビュー

ブライアン・タイラーとクラウス・バデルトの「コンスタンティン」（2005年、Varese Sarabande）のオリジナル・サウンドトラックは、闇と光が交錯する超自然的な戦場を巡る、荒々しくも神秘的な音の旅。オーケストラの重厚なうねりとゴシックなコーラスが、地獄の炎と天使の羽音を織り交ぜ、キアヌ・リーブス演じるコンスタンティンの孤独な闘いを鮮烈に彩る。エレクトリックなパルスと不協和音が緊張感を煽り、弦楽の切なさが救済の希望をそっと忍ばせる。「Hellbound」は悪魔的なブラスとドラムで戦いの火蓋を切り、「Meet John Constantine」はピアノの静かな調べで彼の内なる葛藤を映し出す。「Resurrection」は荘厳なコーラスで天界と地獄の衝突を壮大に表現し、クライマックスへの昂揚を呼び起こす。ストリーミングで耳を傾ければ、善悪の狭間で魂が揺さぶられる、暗くも力強い音の物語が広がる、超常的な響きの冒険。