Summary

2023年10月期にシリーズ第3弾ドラマ『おいしい給食 season3』が放送され、ドラマ3シーズン・劇場用映画2本と作品を重ねるごとに熱烈なファンを増やし続けた話題沸騰中の食ドラ「おいしい給食」シリーズ。劇場版最新作『おいしい給食 Road to イカメシ』が全国公開中。函館に舞台を移し、時代も遂に平成に突入する―
インタビュー前篇を通して、season1～3を振り返ると共に、今後の『おいしい給食』についてさらに深堀りした。(取材・文 / 中谷 元)

 ――本作はドラマseason1からスタートしていますが、一番記憶に残っていることは何ですか？

僕は、給食を食べているだけのシーンなのに記憶が飛んだことです。「もうダメだ、もうダメだ」と思う毎日を重ねながら、何とかゴールにたどり着いているような撮影の毎日の中で、キャパを越えてしまいました。「おいしい給食」は、そこまでやりきらなければ創ることができない作品であり、出し惜しみせずに、すべてをやり尽くす以外の選択肢はない作品だと思ってやっています。そこまでの思いをさせていただけるのは「おいしい給食」ならではだと思います。

大原：私はラーメンをすするシーンですね。あのシーンはとても印象的で、「おいしい給食」の温かさが象徴されているようなシーンだと思います。ちょうど昨日、その10話を見返していたところで、何回見てもグッとくる大好きなシーンです。

――劇場版を鑑賞するに当たって、もう1回season3を見てから劇場に行ってほしいですね。season1～3を通して、埼玉県と北海道を経験してきましたが、他にどこか行ってみたい都道府県はありますか？
市原：47都道府県を制覇したいです。意外と東京の人が東京タワーに登ったことがないように、まだまだ知らない日本の良さがあるように感じます。今回も北海道にこんなに素晴らしい食がたくさんあったんだと改めて実感しました。全国を回って、その土地その土地の方に、その土地で感じた素晴らしさを伝え回りたい思いが出てきました。

大原：今回北海道という地で、寒がりな甘利田先生がとてもチャーミングだったので、南国に行くとどうなるかも知りたいです。

市原：とてつもなく暑がりかもしれませんね。

――とても気になりますね。本作を通して、各学校に訪れる「リアル美味しい給食」のような企画も面白いと思います。教育としてもお手本になる映画ですよね。

市原：小学生の方から「学校に行く勇気がなくなってしまったんですが、おいしい給食を見て、学校に行く勇気が出ました」というお手紙をいただいて、もう涙が出るほど嬉しくて。ご覧いただいた皆様だけではなく、僕自身もこの作品に救われています。“多くの方の支えになるような作品”になっていけたら嬉しいです。皆様へ精一杯声を枯らしながらも、尚叫び続けるエールの様な作品です。

――大原さんはリアル甘利田先生に直面した時はどうでしたか？

大原：初めて衣装合わせでご挨拶させていただいた時に、「本物だ」と感動しました。現場では想像を絶対に超えてくるお芝居をされているので、本当に「おいしい給食」を通して市原さんとご一緒させてもらっていることは役者人生の中で財産になる貴重な時間だなって思いながら過ごさせて頂きました。

――僕が役者で現場を見たら、絶対に笑う自信があります。(笑)

大原：本当に面白くて、段取りも爆笑しながら確認させていただきました。面白い部分も真剣に真っ直ぐに演じられているので、大先輩のお芝居にNG出しちゃいけないと思いながら演じさせて頂きました。

――ありがとうございます。最後、本作の魅力を言える範囲でお願いします。
市原：とてつもないパンチの効いた凄まじく面白い劇場版第3弾の作品が出来上がりました。 続編を熱望してくださったお客様にこれ以上ない感謝をし、その思いになんとか応えたいと、「おいしい給食」の製作に関わるすべてのスタッフキャストが奮い立って、今できるすべてを尽くして創りました。 ぜひ映画館でお楽しみいただきたいです。お待ちしております。

大原：“笑って泣いて、お腹が空く給食スペクタクルコメディ”という肩書き通りの映画になっています。個人的には、「私の代表作」と思うぐらい、本当に大切な作品となりました。ぜひ劇場に足を運んでいただきたいです。

～STORY～
霊長類最強の給食愛。
給食道を極めんとする者たちの、うまそげバトルロイヤル、いざ開幕!!

1989年、冬。中学教師・甘利田幸男は、北の地に降り立った。隠し持った真の目的はアレを味わう事。だが赴任から一年以上経つもアレが献立に登場する事は無い。相変わらず給食のために学校へ行き、食のライバル粒来ケンと毎日密かにしのぎを削っている。一方、新米教師の比留川愛はそんな甘利田に憧れを抱き、近くにいたいと願っていた。そんな頃、忍川中学が給食完食のモデル校に選定される。忍川町では町長選挙を前にして、政治利用に使われようとしていたのだ！不穏な空気を察知した甘利田は、おいしい給食を守るために立ち上がる！そんな中、アレとの頂上決戦の幕が上がろうとしていた。

『おいしい給食 Road to イカメシ』
2024年5月24日(金)から新宿ピカデリーほか全国公開
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配給：AMGエンタテインメント
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Ⓒ 2024「おいしい給食」製作委員会
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作品概要
市原隼人
大原優乃　田澤泰粋　栄信
石黒賢　いとうまい子　六平直政　高畑淳子　小堺一機 

監督：綾部真弥　企画・脚本：永森裕二　プロデューサー：岩淵規
主題歌：『君の花〜3rd session〜』（AMG MUSIC）　制作プロダクション：メディアンド　企画：AMGエンタテインメント
企画・配給：AMGエンタテインメント　配給協力：REGENTS　製作：「おいしい給食」製作委員会
公式HP：https://oishi-kyushoku3-movie.com/
2024/日本語/5.1ch/ドルビーデジタル/111分/Ⓒ2024「おいしい給食」製作委員会