わたしの好きなジブリ映画はこれ!(#^^#)
わたしが一番好きなジブリ映画は「耳をすませば」なんです。
え?マジ?なんで?と思われる方が、多いかもしれませんね😅
ジブリ史上最も地味な作品と言われている(多分)本作のどこがいいのか、どんなところが私の琴線に触れたのか、ちょっとお話ししちゃいましょうか🎵
🎦耳をすませば🎦
(WHISPER OF THE HEART)
1995年
原作:柊 あおい
監督:近藤喜文
脚本:宮崎駿
あらすじ(DISCASより)
宮崎駿がプロデュース、『火垂の墓』『魔女の宅急便』で作画を務めた近藤善文が監督にあたった青春アニメ。中学生の男女が繰り広げる淡い恋愛模様を、さわやかなタッチで綴る。思春期の不安や、複雑な乙女心、将来への不安と憧れなど、恋愛ストーリーの定番的要素を瑞々しい人間ドラマとして昇華。劇中劇として登場する、『イバラード博物誌』の井上直久が手掛けた幻想的な美術も素晴らしい。本が大好きな中学生の少女・雫。彼女はある時、図書カードに何度も連ねられた男子の名を見つける。その男子・天沢聖司の名に、淡い恋心を抱く雫。だが実際の天沢は、ぶしつけで粗野なヤツだった・・・。
1989年に『りぼん』に連載していた柊あおいの同名漫画を原作としています。そのころ宮崎監督は姪御さんたちが残していった少女漫画を読むことが習慣になっていて、この原作漫画に興味を持ち制作に至ったそうです。因みに、原作漫画の絵は↓こんな感じ。
少女漫画が原作となっているだけあって、そこかしこに乙女(誰が!?(笑))には胸がキュンキュンするポイントが入っていて、最初に見たときから大好きになりました。
15歳という大人でもない、かといって子供でもないあいまいな世代の月島雫(声:本名陽子)と天沢聖司(声:高橋一生)が自分の夢に向かって真っすぐに進んでいく二人の姿に元気をもらえる胸キュン感動アニメです。
胸キュンポイントその1
少女漫画に有りがちな設定ですが、雫は図書カードから知った借りている本のラインナップで、勝手にイメージを作り上げていた天沢聖司像。ところが初対面の時の印象は最悪。でも、気になって仕方がなくなる。これが恋?!そうこれが恋💛青春やな~。
胸キュンポイントその2
聖司は実は前から雫のことを知っていた。図書カードから雫が自分と同じような本が好きなことを知り、話す前から気になる娘だったのに、初めて話をするときは気持ちとは正反対な態度をとったこと。10代に有りがちな少年のこの行動に胸キュン。
胸キュンポイントその3
電車に乗っていたデブ猫に誘われるようにして見つけた骨とう品店「地球屋」。店をやっているお爺さんが大切にしている置物が猫の男爵・バロン。それが後に「猫の恩返し」に出てくるバロンになる。なぜなら、「猫の恩返し」の作者は雫だから、という未来まで練り込んであって、未来と繋がるところがいい。そして、そのお爺さんこそが、聖司のお爺ちゃんだった!という運命的な偶然にも胸キュン。出来すぎだけど、そんなところも好き♥️
胸キュンポイントその4
15歳で、ヴァイオリン職人になる!という確固たる夢をもつ聖司。だからイタリアに留学して勉強するという。そんな確かな夢をキラキラとした目で語る聖司を見て、自分も物書きになる!という夢をもつ雫。夢がかなうかどうかわからないけど、二人で見たこの朝日を10年後にもまた一緒に見よう。その時は結婚しよう、と聖司がいう。雫は「私もそうなるといいなと思ってる」と言う。15歳の約束は、果たして叶うのか?ああ、胸キュンやんけ~💛
で、私はDISCASのレビューにも書いていたのですが、10年後の雫と聖司を実写映画にして欲しいと願っていたら、なんと!ほんとに映画になったのでびっくりしました!それも私が希望したような内容で(笑)
それがこちら↓
🎦耳をすませば🎦
(WHISPER OF THE HEART)
2022年
監督:平川雄一朗
出演:松坂桃李 、 清野菜名 、 山田裕貴 、 内田理央
あらすじ(DISCASより)
1995年にスタジオジブリでアニメ映画化され大ヒットした柊あおいの同名漫画を、主演に清野菜名と松坂桃李を迎え、中学生の青春時代とともに、完全オリジナルの10年後の物語を加えて実写映画化。監督は「約束のネバーランド」の平川雄一朗。本が大好きな中学生の月島雫は、図書貸出カードでよく見かける天沢聖司という名前が気になるようになる。その後“最悪の出会い”を果たした2人だったが、雫は大きな夢を持つ聖司に少しずつ惹かれていく。やがて聖司は夢を叶えるためにイタリアへと旅立つ。それから10年、児童書の編集者として出版社で働きながら夢を追い続ける雫だったが、なかなか思うようにいかず悩んでいた。一方、イタリアの聖司も、様々な葛藤に苦しむ日々。そんな2人は、互いに遠く離れた地で奮闘する相手を思い、心の支えにしていたのだったが…
DISCASやFILMARKSのレビューは何故か酷評が多いのですが、私は好きです。アニメが好きすぎるとどうしたって比べたくなりますが、ジブリアニメとは別物として見てはダメでしょうか?
基本設定はアニメとは変えています。こちらの聖司はチェロリストを目指しますし、聖司が演奏して雫が歌う歌は『カントリーロード』ではなく『翼を下さい』に変わっています。
中学時代(1988年)の二人と10年後の現代(1998年)を交互に描いていきます。確かにアニメでじっくり描かれた15才の時は、半分しか描かれていません。でもメインは10年後の二人の物語なので、これで良いのではないでしょうか。
携帯電話はない時代に10年間遠距離恋愛をしている雫と聖司のピュアな愛情にこれまた胸キュンでした💛時代が1998年で良かったと思います。何時だってどこにいても直ぐに会話が出来る今の時代では、こんな風にピュアには描けなかったと思うので。
それに蘊蓄のある心に響く言葉がいっぱい出てきて、私の胸にも雫が落ちました。たとえば。。。
●「タイタニック」が好きな雫の先輩の言葉:ディカプリオが言ってたよ。人生は贈物だって。それを無駄にするようなことはしない、って。
●聖司の言葉:作曲家のヴィバルディはさ、生きる価値とはどれだけ多く笑ったかである、って言ってるのだけど、俺は自分の演奏でどれだけの人を笑顔に出来るのか、それが今の夢なんだ。
●お爺さんの言葉:雫さん、あなたの心の中に水が溜まっていると思って下さい。子供のころはとても澄んだキレイな水なんですよ。成長するにしたがって、飛んだり跳ねたりいろいろ形を変えます。そして経験をして知識を得て水に色もついてくる。でも大人になると周りの環境とか状況とかしがらみとかでぎゅーとされて、その水が氷になって固まってしまう。そうなると聴こえていた音が、いつの間にか聞こえなくなるのです。固まった水を溶かすには、心の声を聴いてください。心は自分を映す鏡です。自分はどうしたいんだ?と心に聞けば、心の声は返ってきます。
耳をすませば、心の声が聞こえてくる
耳をすませば、大好きな人の鼓動が聞こえる
耳をすませば。。。