トボー・ザ・グレート
トボー・ザ・グレート
1954年 アメリカ 日本劇場未公開
スタッフ 監督:リー・ショレム 製作:リチャード・ゴールドストーン 原案:カール・ダドリー
脚本:フィリップ・マクドナルド 撮影:ジョン・L・ラッセル 特殊効果:ハワード・
ライデッカー、テオドア・ライデッカー 音楽:ハワード・ジャクソン
キャスト チャールズ・ドレイク、カリン・ブース、ビリー・チャピン、ピーター・ブロッコ、
テイラー・ホームズ、ウィリアム・シャラート、ロバート・シェーン、ライル・タルボット
、ヘレン・ウィンストン ほか
人類がまだ、宇宙に足跡を残していなかった時代。人間の代わりに月を始め、宇宙探査を行なう目的で、トボー(ROBOTの逆綴り)と言う名の高性能ロボットが作られた。トボーは人間のように感情を持ち、テレパシーで刺激を受けとめることもできた。そんなトボーの秘密を盗もうとする悪党たちが、生みの親である博士を誘拐してしまう。トボーは博士の孫にあたる天才少年との名コンビで、
博士救出のために緊急出動する。

1954年製作の本作は、現代ロボットが主人公である世界初の映画といわれている。日本での劇場公開は無かったが「偉大なるトボー」「鉄人トービー」「偉大なトビー」等の邦題で何度かTV公開されている。 天才少年とロボットの絡み、制御不能のロボットの脅威さらに宇宙探検という当時のSFエッセンスが詰まった秀作で、その後のSF映画、SFテレビシリーズにも多大な影響を与えている。特に「宇宙家族ロビンソン」のロボット・フライデーはトボーが原典となっている。1954年と言えば、「Gog」「Target Earth!」など、悪いロボットが活躍する映画が続々と生まれた年。そんな中、友好的なロボットとして登場したのがトボーだった。世界一有名なロボット、ロビーが登場する「禁断の惑星」は、2年後の1964年製作だから、このロボットの出現は、それなりにインパクトがあった。スゴいのはこのトボーの操縦方法なんですが、どうやって操縦すると思います。答え、「エキストラ・センサリ・パーセプション」なんとこいつはESP、つまり超能力(操縦者のテレパシー)で動きます
笑っちゃいけません、これは1954年の映画なんですから、非常に斬新なアイデアといえます。内容は子供向けの作品ですが、少年がロボットを愛する心はいつの時代も同じ。トボーが動き出すとこなんてワクワクしたりして、楽しかったです。ブリキ然とした、ロボットをぼんやり眺めているだけでも、SF好きにはたまらないが・・・。![]()