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村松健太郎
2024/09/18 10:43

”映画のお供はこれ!イチ押し映画館フード”を売っていた頃の話

映画を(ありがたいことに)映画会社の試写室で見ることがほとんどになったこともあって”映画館フード”とは、ずいぶんと縁遠くなってしまいました。

試写室なんて基本的に飲食禁止ですからね。食はもちろん”飲”も禁止なんですよ!!とはいえ、この間、真夏の真昼間から3時間近い映画を見るという時には「暑さも、上映時間の長さもあるので適度に水分は摂ってください」という例外的なサービスもありましたが…。

そんなこともあって映画館で映画を見ることもなく、さらに映画館フードを楽しむなんてことはホントになくなったのですが…。

ということで、ちょっと視点を変えて”映画館フードを売っていた”話をするのはどうかなと思いました。

映画業界志望だった自分が、最初に何とか潜り込んだのが川崎のシネコン、チネチッタ。

半年も経たずに事務職に回ったので、現場(=接客)の歴は短いのですが、それでもチケットのもぎりや案内から、チケット販売、グッズ販売、さらにはフード販売(=コンセッション)も経験しました。

映画館の内幕を少しばらしますと映画館経営、特にシネコン系では、このコンセッションの収入というのが非常に大きいのです。チケット代は半分以上映画配給会社に持っていかれてしまいますし、グッズは意外と仕入れ値(=原価)が低くない…。

そんな中でコンセッションは比較的原価が低く、貴重な収入源になっています。

そんなコンセッション部門に入ったことでその内側を体感したわけですが、とにかく接客以外にすることが多いことに驚きました。食べ物を扱うということもありますが、開店前後に念入りな清掃があります。これ毎日朝晩にやるのでホントに大仕事でした。上映映画の観客動員予想からストックをどのくらい用意するか?ホットドッグなんて用意してしまったらその日のうちに売り切りらないと廃棄なので、非常に敏感に情勢を読み込みます。これはホントに経験値がモノを言う世界でした。

また定番のポップコーンですが、これを作るのもの大仕事。映画館が混む土日祝日に向けて木曜日、金曜日辺りに準備をします(最近は金曜日初日が定着しているのでまた違うかもしれませんね)。ある時なんて出勤してからほとんど接客しないで1日中ポップコーンを作り続けたなんて日もありました。まさか映画館のアルバイトであそこまで内側に籠る日が来るなんて当時は思いもしませんでした。まぁその数か月後から事務方に回ってもっと内側のポジションが定着するわけですが…(苦笑)。そんなわけで映画ファンだけでなく、映画館にとっても、非常に重要な”映画館フード”の話でした。

 

 

 

フード&ドリンクメニュー | チネチッタ (cinecitta.co.jp)

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