【ネタバレあり】『四月になれば彼女は』公開しました
やっと!やっと公開初日を迎えましたね。
コロナ禍を経ていつになるやら…と心配してましたが、良かったです!
以前にも書きましたが、あらすじから。
精神科医の藤代俊のもとに、かつての恋人・伊予田春から手紙が届く。
“天空の鏡”と呼ばれるウユニ塩湖からの手紙には、十年前の初恋の記憶が書かれていた。
その後も世界各地から届く、春の手紙。
時を同じくして藤代は、婚約者の坂本弥生と結婚の準備を進めていた。
けれども弥生は突然、姿を消した。
「愛を終わらせない方法、それは何でしょう」その謎掛けだけを残して……。
春はなぜ手紙を書いてきたのか?
弥生はどこへ消えたのか?
先ずは完成披露試写会に行った記事
に、大人の愛がムズい!と書いておりました。
さて、2回目の観賞はどうだったのか…?
結論からいうとかなり、理解は進んでグっとくるところがあり、いつしかじんわり涙が。
そして、エンドロールが流れてる間も藤井風さんの歌声にじわじわと湧き上がるものが…
そんな感じになっていました。
私は既婚者ですが、結婚する時は「やった!結婚だ〜!これでずっと一緒にいれる!」と楽しみしかなかった。
これで良かったのか、終わる時が来るのか?なんて微塵も頭を過ぎらなかった。
なので結婚前になると逃げ出してしまう弥生の気持ちがよくわからなかった。
1回目の結婚の時はまだしも、今回は長く同棲して、ある程度落ち着いてからの結婚。
なんで今更結婚?と思った。
更には長い同棲生活でちょっとセックスレスにもなり、部屋も別々の二人がわざわざなんで結婚なんだろう?
ともさかりえさん演じる小泉先生が「なんでそれで結婚しようと思ったの?」という台詞があるけれど、正に「それ!それ!」って思っちゃいました。
なので俊の気持ちも弥生の気持ちも全く理解できなかった。
しかし!
長澤まさみさんのインタビューを読んでちょっと弥生の気持ちが理解できてきました。
そのインタビューはこちら
↓
https://classy-online.jp/lifestyle/323753/
若くてまだどう近付いていったらいいのか解らず、ドギマギした俊と春の恋。
初めて二人で写真を撮りに行って、今まで知らなかった自分の表情を切り取ってくれた春に
ぎゅっと掴まれた俊。
恋に落ちる瞬間を演じる佐藤健さんは本当に素晴らしい。
『カノジョは噓を愛しすぎてる』や『恋はつづくよどこまでも』でも恋に落ちた瞬間の表情がめちゃめちゃ素晴らしいから是非観てほしいです。( *´艸`)
気持ちもぎこちなく近付いていく二人の視線やきゃっきゃしながら学校で写真を撮り合ったりする甘酸っぱさはたまらなくキュンキュン(#^.^#)
胃の辺りがぎゅ~ってしちゃう~~(≧∇≦)
二人っきりになるために仲間に嘘ついたり、告白する時のドギマギ緊張してる顔とかの佐藤健さんがサイコー過ぎるし、森七菜ちゃんのピュアで真っ直ぐな感じもたまらんので本当にこの辺りの二人にキュンキュンしてほしいです。
旅行の許可をお願いする春の声と言い方もたまらんよかったです。
一方大人になってからの『愛』は若い時の恋がトラウマになり、傷つくことを恐れてかちょっとスカして、必死に何かを追いかけることをしなくなってしまった。
問題の解釈難しい『大人の愛』です。
以下はネタバレありです。↓↓↓↓
キーとなる弥生の台詞「愛を終わらせない方法。それはなんでしょ?」
弥生の答えは「手に入れない事」
それはあまりにも寂しいなあ。
手に入れないと言う事は、愛が始まりもしないって事ですよね。
そしたら端から『愛』はないことに…
ってなっちゃいますよね。それは寂しい。
そして「私達はサボった」と弥生はい言っていましたが、確かに長く一緒に居ると「言わなくても解ってるだろ?」「わざわざ口に出して言う事はないよね」ってきちんと話し合う、気持ちを伝え合うという事をサボったのだろうな。
長く一緒にいてもやはり人は一人一人気持ちは違う。思う事、感じる事、考える事全てが違う。
その“違う”事をきちんと伝えて理解するか納得してもらわなければきっと一緒には居られない。
しかし、それは気力がかなり要る。それを避けて楽な方、まあいいかってやり過ごすとすれ違いがどんどん大きくなって取り戻せなくなる。
そして、弥生はどんどん怖い気持ちになる。
幸せになるとそれが終わる時を想像して怖くなる。
だから幸せの絶頂にいる時ほど、スッと冷めてしまうのかもしれない。
ちょっと長いお休み始まる時に休みが終わる時を考えてちょっと萎える気持ちに似てるのかも?笑
二人でずっとそのグラスでワインを飲もうと思っていたのに壊れた。
この愛も気持ちも壊れる?と怖くなったのかも。
一方俊も言わなくても解るだろう、流れにくくなった洗面の排水口がなんで流れにくくなったのかを解決しないでなんとなく毎日その場をやり過ごすように、何となくその場その場をやり過ごしていたのだろう。カバーを外すだけで簡単に流れるのに。。。。
根本にちょっと立ち戻るだけで水は流れるのに。。。
俊もサボってしまったのね。
そんな時にかつての眩しい“恋”が手紙と言う形で現れる。
弥生には眩しすぎて、まだその恋が何となく残っているのを感じて羨ましくて、でも自分のこの気持ちも逃したくなくて、偶然見つけた“伊与田春”の名前にすがったのかもしれない。
彼女に会えば、何かを見付けられないかと思ったからかもしれない。自分の愛の深さを計るのか、春といた俊の欠片を見つけたかったのか、解らないけど、過去と今を見たかったのか…。
つまりは弥生の失踪は『逃げ』ではなく『向き合う』ため。
だったんだーーーー!と私は理解。
一方、俊はある日突然熟年離婚されてオドオドする定年退職のオジサンみたいだったなあ。笑
「いや!うまくやってたやん。結婚もするし、何か嫌な理由ある?」って感じかねぇ〜?
最初はスカしてたのに、いつまで経っても弥生は戻らないし見つからないしでどんどん追い込まれて疲れて行って、ボロボロになっていく様がたまらなく愛おしくなります。
ちなみに追い込まれる佐藤健さんもたまらないので、観てほしいです!
追い込まれるのがたまらないのは映画『リアル~完全なる首長竜の日~』の浩市がかなり美しく儚げなのでこっちもおススメです!!!
そして、春のお父さん…。怖いねぇ〜〜〜〜
娘がいないと眠れない、だめだなんて………。
暗室中を娘の写真いっぱいにして思い出を語るおとんはある視点から見ると素敵なんだけど、いないとおかしくなるとか言われると話が違う。
あのちょっとイっちゃってる目が怖かったです!竹野内豊さん凄すぎます!
あんなに怖い事をあんな綺麗な目で言えるのすごくないですか?!
あの目に釘付けになりました。
ゾッとした瞬間でしたね。
そして、お父さん一人に大切に愛されてるのを感じて育てられてきた春はお父さんの存在が自分の中に刷り込まれててお父さんを捨てられない。
大好きな俊の元に走るにはお父さんの存在が大きすぎた。
俊も自分の元から去っていく春をがむしゃらに追いかけてすがりついて失いたくない!と春にもお父さんにも言えなかった。
大人になった俊にはその恋がトラウマなんだろう。
めちゃくちゃ泣いてしまうくらい傷ついて、ショックでもうあんな思いが怖くてできないから、傷付くことを避けてしまうのだろう。
ちなみにあのエスカレーターで泣きながら上がって来るシーンにしたらどうかと提案したのは健さんらしく、上がって近付いてくるに従って、どんどん泣き顔が崩れてくる演出はグッと心に迫るものがあり、涙を誘います。
そして、仲野太賀さん演じるタスクが最高に好きです。
ちょいちょい地雷を踏む俊を許していくタスクが素敵でした。
あ、ペンタックスもいい!!
部室を貸して、「覚えてる?手伝おうか?」っていう言い方がたまらん好きでした。
……と2回目の観賞ではここまで理解できました。
皆さんはどう感じてどう理解しましたか?
あ、私の「愛を終わらせない方法」は「変化すること。気持ちを伝える事。」です。
もうスカしたりしない。失いたくないものは全力で掴んで離さない。
その後も二人は変わったのだろうか?
また同じことをしてしまうのか。
沢山の恋や愛のカタチや気持ちは十人十色。
それぞれの立場、過去、気持ちになって観れる。
心があちこちに揺れる。
揺れ方が毎回違う映画になりそう。
みなさんはどの気持ちに揺れて、どの気持ちに共感し、理解に苦しむのでしょう。
また3回目観たら違う気持ちになるかもなので、また3回目観たら書きますね。
では。また。
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投稿を表示映画をやっと先週観に行ってきました。健さんはじめキャストの方も言って見えますが、一回みただけではもやっとしたところがあって、二回、三回と見て、そして誰がと語りたくなる映画でした。きらぴさんがおっしゃる通り、健さんの細かい表情や感情の出し方が素晴らしかったです。YouTubeに上がるのもノーカット版だったり生配信してくださったり、原作の川村元気さんのトークショーの内容がアップされたり、それらを見て、健さん、まさみさん、七菜さんが本当に仲良しさんで、今Netflixの作品の撮影中でそちらの関係でか、ちょっとハイな健さんも最高で、監督はじめ皆さんがこの作品でとにかく伝えたかった事をハートに訴えるように作り上げてきたのが伝わってきました。そしてきらぴさんの感想も素敵で、いやぁそこですよねって思いました。最後に私の愛を終わらせない方法は、好きな、愛している気持ちに惑わされず、自分の本当の姿を相手に見せて、そして言葉にすることを恐れないことだと思います。好きになるとどうしても嫌われたくないって思いから繕うことをしがちだし、逆に相手に誤解されてしまうかもですしね。でも、春とのあのような別れ方をした俊には、弥生のこの問いかけは辛かったでしょうね。でも、廻りの友達や同僚の方達といい関係があって、親身に声をかけてくださるような接し方をしてきた俊だからこそ、その答えにたどり着けたんだろうなぁと思いました。また、観に行かれたからの投稿楽しみにしています。私ももう一度は行きたいなぁって思っているのですが、今は風さんの主題歌を聞いて余韻に浸っています。
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投稿を表示やっとこちらに入れました💧
きらぴさん🌸こんにちは
冒頭の春のウユニ塩湖での涙はお父さんを
断ち切ることが出来なかった
俊を選べなかった涙なのか
春の息づかいもとても良かったです。
俊は春とのことがあって弥生となんとなく
結婚しようとしていたが 弥生との距離を
縮めようという努力を怠った。
弥生は春が撮った俊の写真
春から送られてきた手紙を見て
弥生は春のもとへ
春は弥生を強くしたのかも知れない。
俊も弥生を今度こそ受け止める覚悟を決めた
春の叶えられなかった分弥生にも俊にも
愛することを今度こそお互い距離をおかずに
しっかりと向き合って欲しいと願っています
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投稿を表示きらぴさん 読ませて頂きました😊
川村元気さんの作品は いつも 1回観ただけでは
直ぐに わからなくて いつも 何回か観て やっと
あ~~~こういう事を 伝えたかったのかなーって
思います
今回も 先に原作を かなり前に読んでいました
この作品は 1回観ただけでは 評価してほしく無いです(余りよく書いてない評価を見たので)
何度も 見る度に 心に刺さります…
又 時間みつけては 観に行きます
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投稿を表示きらぴさん🫧
昨日2回目観てきました。
1回目はストーリー全体を観て、きらぴさんと同じように疑問に残る部分が結構ありました。だから公開初日に観てから早く2回目が観たかったです😂
2回目は出演者の表情に注目して観て、佐藤健という俳優はホントにすごい人だとあらためて思いました。
きらぴさんが言うように恋に落ちた瞬間の顔!
そして私は何より、かっこいい健さんがこの映画ではかっこよくないとこがちょいちょい出てくるって思ったんです(笑)
大好きな俳優さんのことをそんなふうに感じさせるご本人!すごいな〜って。
俊の周りの人たちのことばにズサってくるものがありました。
コメントなのに長々とすみません💦
この映画についてたくさんお話したいなった思いました。
それからきらぴさんのコラム読ませてもらってすぐにまた3回目観たくなりました😂
素敵なコラムありがとうございました。
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