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私の好きな映画

Hiroki Yamaguchi
2023/12/18 13:13

ウィッシュ あらすじ【ネタバレ】

「願いは自分で叶えるもので、他人に叶えてもらうものではない。」

ましてや「リーダーたる者、自分の力を誇示・支配するために、他人の願いを搾取し、生きる希望をなくさせることは、あってはならない」というメッセージが込められた映画であった。

物語の舞台はロサス王国。

願いより大切なものは無いと信じる若者(その願いとは、人々を支配するという願い)が、その難しい願いを叶えるために、世界中を旅して魔法を学び、偉大な魔法使いになった。

その若者の妻が地中海の果てに島を見つけ、そこに王国(ロサス王国)を作り、どんな人や家族も受け入れた。
そこに住み着いた人々は、願いを守ってくれることに感謝し、善良な行いをしていればいつか願いを叶えてくれるものだと信じて、自分の願いを王に差し出していた主人公アーシャは、祖父の100歳の誕生日を迎える日が、願いの儀式の日であることに奇跡を感じ、祖父がその日、願いを叶えられるに違いないと信じていた。
また、アーシャ自身も、マグニフィコ王の弟子に選ばれる面接を受ける日でもあった。

マグニフィコ王の妻アマヤは、アーシャを王の側近に就くことを強く望んでいた。何故ならば、アーシャは、誰彼となく優しすぎるくらいに優しく、王国の幸せをいつも望んでいたからだ。
ロサス王国の人々は、18歳になるとマグニフィコ王に自分の願いを預け、願いが叶えられるまで、自分の願いの内容を忘れてしまう。願いを預けてしまった大人は、心が空っぽな気分で生きていかなければならない。自分の願いを王に叶えてもらうためには、願いの儀式の日に王に指名してもらうしかない。人々は、王に願いを叶えてもらうために、ただひたすら待ち続ける。
王は、身勝手な強盗のせいで家族を失ったつらい経験があり、わずかでも王国の未来にとって脅威となりうる可能性のある願いは、叶えないという偏狭な判断を下していた。

 

アーシャは、マグニフィコ王は人々から願いを奪っていると訴えた。叶えるつもりもない願いは、人々に返すのが当たり前であり、人々の心を奪っているアーシャは、マグニフィコ王の考えに絶望を抱き、森の中で満点の星空に向かって、マグニフィコ王から「あきらめることのない願い」「誰もが叶えられる願い」を人々の心に返すことを強く願った。
その時、突然、願いを叶えるスターと出会った。

 

アーシャとスターは、永遠に叶えられない祖父の願いを、お城から持ち出し、かれの心に返すため、王の書斎に忍び込む。
祖父の願いを持ち出すことに成功し、祖父の心はよみがえった。
母の願いも持ち出すことを、母と約束をする。

 

マグニフィコ王は、自分以外に願いを叶えることのできる魔法を使うことができるスターの存在を強く恐れ、アーシャとスターの情報を集めるため、人々を招集する。
裏切り者とののしるアーシャとスターを見つけた者には、褒美として願いを叶えると、人々に公言し、アーシャとスターを排除しようとする。
アーシャの友人の一人であるシモンは、騎士になりたいという願いを王に叶えてもらうために、アーシャとスターの居場所を王に売り渡してしまう。

 

更に、マグニフィコ王は、妻アヤナの反対を押し切り、禁断の黒魔術に手を染めてしまう。
王は、ロサスの人々の願いの力を取り込み、暗黒魔力を増強していく。最強の魔法の杖まで作ってしまう。

 

アーシャとスター、王の妻アヤナ、アーシャの友人たちは、一致団結し、マグニフィコ王に対抗する。王の杖を破壊する方法、王の支配を断ち切る方法を模索する。また、人々の願いをお城から解き放き、人々の心に返そうと奮闘する。

 

ついに王の暗黒の杖は、スターを封印してしまう。星空が見えないように暗黒雲を空に立ち込め、星に願いをかけることを妨げる。人々は、希望をなくしてしまう。諦め、絶望の空気が充満する。

 

それでも、アーシャは諦めなかった。ロサス王国の未来を変えるという願いを集結し、全員の力でマグニフィコ王から奪われていた力を取り戻す。人々の願いは、スターを暗黒の杖から引き戻す。更に、この願いの強さがマグニフィコ王を圧倒し、杖の鏡の中に封じ込めてしまう。マグニフィコ王からの支配は終わった。

 

マグニフィコ王を打倒したロサス王国は、妻のアマヤが国王に就任する。

アヤマは、人々が願いを叶えられる手助けをする。
願いを取り戻した人々は、王の力によって願いを叶えるのではなく、自分たちの力で願いを叶えるようになる。
人々は、支配ではなく、未来への希望をもって生活していくようになる。
 

▼感想

この映画を観て、ウクライナを思い浮かべました。
戦争が始まって約2年経ちます。
直接的な関係は語られていませんでしたが、なんだかそんなメッセージを感じました。

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2 件の返信 (新着順)
マルム
2024/08/20 20:55

自分もウクライナを思い出しました。
マグニフィコというウクライナが平和な国を営んでいたところ、突如として民を救うのだと言い出したアーシャというロシアによって革命戦争が起きた。民の中には願いを失った民達が居る中、何とか革命が成功し、アーシャというロシアの勝利となった。

そんなメッセージを感じました。


マルム
2024/08/20 20:58

理性を正義とするマグニフィコと、感情(自由, 多様性含む)を正義とするアーシャのぶつかり合いに感じました。

椿五十郎 バッジ画像
2023/12/18 21:44

今日のとあるラジオ番組でこの冬見るべきアニメ映画の1位に上がっていて、その評論家の人が、ジェンダーや政治問題がテーマとして底辺に流れていて、たしかウクライナのことも言っていたような気がします。あえて口に出さなくても、観た者に感じさせ考えさせるって優秀な脚本だと思いますし、頭が柔らかく、吸収力もある子供達に子供映画として見せて、自然と考える力をはぐくむというのも、こういう映画の大切なところですね。
コラム読んでて、観てみたくなりました。


Hiroki Yamaguchi
2023/12/19 13:03

結構考えさせられる内容だったので、大人向けでもあるかなーと思いました!
もし見たら記事書いてください~