スピード2
スピード2
1997年 アメリカ 劇場公開:1997年8月16日
スタッフ
監 督:ヤン・デ・ボン
脚 本:ランダル・マコーミック、ジェフ・ナサンソン
製 作:スティーヴ・ペリー、マイケル・ペイサー
原 案:ヤン・デ・ボン、ランドール・マコーミック
製作総指揮:マーク・ゴードン
キャスト
サンドラ・ブロック(アニー)、ジェイソン・パトリック(アレックス)、
ウィレム・デフォー(ガイガー)、テムエラ・モリソン(ジュリアーノ)、
ブライアン・マッカーディ(マーセド) ほか

ジャックと別れたアニー(サンドラ・ブロック)は、新しい恋人アレックス(ジェイソン・パトリック)に今夢中。SWAT隊員の彼は、任務中に足にケガを負い、1週間の休暇をとって彼女と共にカリブ海1週間の豪華クルージングの旅に出ることになった。彼らが乗り込んだ豪華客船シーボーン・レジェンド号では、全米の宝石商が3億ドルを越えるダイヤを持ち寄り、ジュエリー・コンベンションも行われるこ

とになっている。航海初日の夜、乗客の一人、
ガイガー(ウィレム・デフォー)は航海士に化
けてエンジンを破壊し、続いて迷ったふりをして操縦室に入り、小型受信機を気づかれないように仕掛けると、船の自動操縦プログラムを自分のコンピュータに移した。彼はこのプログラムの設計者だったが健康を害してクビになって以来、精神に異常をきたしていた。船長を殺したガイガーは、船内の至る所に小型手榴弾の時限爆弾をセッ

トし、次々に船内で爆発が起こす。自在に火事を
起こすことができるという彼は、一等航海士ジュリアーノ(テムエラ・モリソン)や二等航海士マーセド(ブライアン・マッカーティ)らに15分間船を停止させる間に、乗客は全員下船させろと命じる。乗客たちは先を争って急ぐが、最後のボートが海面に着かないうちに船が動きだし、アレックスとアニーたちは必死で彼らを救出した。
一方、ガイガーは金庫室から宝石を袋に詰めてい

た。船がこのまま進めば、セント・マーティン島
の絶壁に激突することは必至だが、船はガイガーがリモート・コントロールしていて手が出ない。
前作で結ばれた2人が別れた設定になってるのが残念。でも「異常な状況下で結ばれた男女は長続きしない」ってまえに言ってたし、キアヌが降りたせいだから仕方ない。それとスピード感が足り
ないのでタイトルと合ってない気が…

それにしても、ジェイソン・パトリックは踏んだ
り蹴ったりですね。
前作の大ヒットとは対照的に、多くの観客や批評家から「ひどい」と評価されました。その理由は複数あります。
まず、ストーリーの設定が緊張感に欠けると感じられたことが挙げられます。観客にとって船のスピード感や緊張感がバスのそれに比べて伝わりにくかったのではないでしょうか。
次に、キアヌ・リーブスの不在も影響を及ぼしま
した。前作で主役を務めた彼のカリスマ性が続編

には欠けており、観客はキアヌ・リーブスの演技とキャラクターを期待していたため、失望感を抱いたのではないでしょうか。
さらに、脚本にも問題があるのでは、ガイガーの動機や計画が不自然に感じられ物語の展開が強引だと感じられます。
このように、ストーリーの緊張感の欠如、主要キャストの不在、そして脚本の質の低さが「スピード2」が「ひどい」と酷評された理由ではないでしょうか。これらの要素が組み合わさり、前作の成功を引き継ぐことができなかったのでしょう。
そして、「スピード2」はラジー賞の最低続編賞を受賞するに至りました。