目指せ!『ゴジラ -1.0』視覚効果賞、受賞!
こんにちは。
アカデミー賞発表当日の朝は、ソワソワして仕事が手につかないDomです。
先日、アカデミー賞ノミネート作品が発表され、授賞式まであと一ヶ月!
日本公開がようやく決まった『オッペンハイマー』は最多の13部門でノミネートです。
日本の作品では『PERFECT DAYS』が国際長編映画賞に、『僕たちはどう生きるか』が長編アニメーション賞、そして、『ゴジラ -1.0』が視覚効果賞にノミネートされています。
日本映画が3作品もノミネートされたことは初めてで、とてもめでたいですね。どの作品も受賞して欲しいものですが、個人的に1番楽しみにしているのが、視覚効果賞の『ゴジラ -1.0』。
今回は『ゴジラ -1.0』が視覚効果賞を取れるか?を全力で一緒に盛り上げるべく、深掘りしたいと思います!
〇どうやって作品が選ばれるのか
まず、皆さんはアカデミー賞の仕組みをご存知でしょうか。
アカデミー賞は“映画芸術科学アカデミー(AMPAS)”が主催する映画賞で、その協会会員の投票によって受賞が決まります。
会員は映画業界に携わる人であり、映画監督や俳優、脚本家など様々なジャンルの人が所属しています。出身地もアメリカだけでなく、日本を含むアメリカ国外の方も含めて、約9500人。
会員資格を得るためには、色々と条件があるのですが、今回は長くなるので割愛します。
要するに、映画を実際に作ってきた人たちに選ばれているのです。
〇視覚効果賞とは
そんなアカデミー賞には、現在、作品賞や監督賞など全部で23部門があります。
『ゴジラ -1.0』がノミネートされている視覚効果賞はエキスパート部門で、その年に最も優れた視覚効果(VFX)を使った映画に送られます。
現実にない空想の世界や撮影が困難な環境を表現する技術が優れている作品が受ける、簡単に言うとCGの賞です。そのため、これまで、宇宙や近未来を舞台にしたSF映画や恐竜や動物などが出てくるファンタジー映画やコミック原作の映画が多く受賞しています。
CGの賞とはいっても、ただ見た目が優れているだけでは受賞はできず。AMPAS会員が選ぶため、総合的に評価できる作品であることが大前提となっています。
〇今年のノミネート作品
それでは、今回、視覚効果賞に『ゴジラ -1.0』の他にノミネートされている作品を見ていきましょう。
『ザ・クリエイター/創造者』
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:ボリューム3』
『ナポレオン』
『ミッション・インポッシブル/デッドレコニングPART ONE』
中でも、ゴジラと競いそうなのが、『ザ・クリエイター/創造者』かな、と個人的に思っています。というのも、前哨戦の1つと言えるセントルイス批評家協会賞の視覚効果賞を受賞しているのです。アジアを意識した近未来のSF映画なので、なかなか手強そうです。
〇『ゴジラ -1.0』がふさわしい理由
さて、ここまでアカデミー賞について説明してきましたが、ここからが本題です。
なぜ『ゴジラ -1.0』がいかに受賞にふさわしいのか、語らせてください。
・"怖い"ゴジラ
本作は、1954年公開の初代『ゴジラ』から70周年を記念して作られた作品です。
この初代ゴジラは海外でも非常に人気で、『シェイプ・オブ・ウォーター』などで有名なギレルモ・デル・トロ監督をはじめ、名だたる映画監督たちがゴジラ好きを公言しています。
そして、今作はその初代『ゴジラ』を彷彿とさせる"怖い"ゴジラを、今のCG技術でリアルに創り出しているのです。
人間に立ちはだかる姿が、評価されている初期ゴジラと同じ本来のゴジラとして注目されており、この要素はアカデミー会員にも大きく評価されるのではないでしょうか。
・戦後の日本の情景
ゴジラにはもう一つ、代々受け継がれる平和のテーマがあります。ゴジラは戦争や水爆実験を投影した、戦後の負の象徴のような存在です。今作はその舞台である戦後がVFXで表現されています。
この風景が、ゴジラの恐怖と人々の絶望に拍車をかけています。そして、家族愛のストーリーにも。
VFXで表現するのは決して未来や異世界だけではありません。山﨑貴監督が負のオーラが漂う東京の情景を見事に表現しています。
正直、これで取れなければ、日本が視覚効果賞を受賞するのはかなり難しい、と思います。
・日本映画で異例の大ヒット!
昨今の日本映画は、アニメ作品こそ海外でも人気でしたが、実写作品は映画賞などで評価される作品はあっても興行的には厳しい状況でした。
しかし全米興収において、今作は歴代日本映画の1位を獲得するなど、海外でも爆発的な人気を獲得しています。評価サイトのロッテントマトでも98%フレッシュと好評価です。元々1週間のみの公開予定だった地域でも、上映期間が延長されて約3週間公開されていたとか。
さらに、評価されているポイントが製作費です。
他のノミネート作品はどれも2億ドル近くをかけて作られています。1番低いのが対抗馬の『ザ・クリエイター/創造者』で、製作費は約8000万ドル。
肝心の『ゴジラ -1.0』はというと、なんと約1500万ドルと、破格の安さなのです。この点も、海外で評価されているポイントの一つ。
(日本円にすると約22億円なので、日本映画界からするとかなり投入していますが……)
気付けば長々と語ってしまいましたが、要約すると『ゴジラ -1.0』はめっちゃおもしろいぞ!ってことです。
ぜひ山崎貴監督がオスカーを持って帰るのを見たいものですね。
それでは、素敵な映画ライフを!
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Dom
93年生まれ。埼玉育ち
元俳優の新米シネマニスト
私の𝕝𝕟𝕤𝕥𝕒𝕘𝕣𝕒𝕞
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投稿を表示ゴジラ、獲って欲しいのと獲りそうな予感がしちゃうけどなぁ。期待してます!!
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投稿を表示く~っ!
今回のアカデミー賞の事、自分書けるほどノミネート作見てないので、ゴジラのことを、、、と思っていたら、素晴らしいコラム書かれてしまいました(笑)
Domさんのおっしゃるとおり、かなりの確率で今回、ゴジラが受賞すると信じています!
ほんと、授賞式が楽しみです!!
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投稿を表示こんにちは。
ゴジラ-1.0、面白かったですね。私的にはこれまで山崎貴監督作品に外れなしなので、かなり期待値上げましたが、それに十二分に応えてくれました。
アカデミー賞受賞を期待しています!楽しみですね(^^♪
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