DISCASレビュー

映画『アーサーズ・ウイスキー』（2024年、スティーヴン・クックソン監督、ダイアン・キートン主演）は、夫を亡くしたジョーンが親友リンダとスーザンと共に、亡夫アーサーが遺した秘密のウイスキーを見つけるコメディ。飲むと6時間だけ20代に若返るウイスキーに大喜びし、ナイトクラブやシャーウッドの森でハメを外すが、中身は70代のまま。残量が少ないウイスキーで最後の冒険としてラスベガスへ旅立ち、復讐や再会を試みる中、ありのままの自分でいる大切さに気づく。ダイアン・キートン、パトリシア・ホッジ、ルルの軽快な演技と、ボーイ・ジョージの本人役出演が彩りを添える。コミカルで心温まるが、ストーリーはやや散漫で予定調和。