k.a
2025/08/30 18:35
ウーマン・イン・レッド / スティーヴィー・ワンダー
スティーヴィー・ワンダーの「ウーマン・イン・レッド」(1984年、Motown)のオリジナル・サウンドトラックは、情熱の赤い糸が心を絡めとるような、ソウルフルで官能的な音の冒険。ジーン・ワイルダー監督のロマンティック・コメディに寄り添い、スティーヴィーの滑らかなボーカルとシンセサイザーの温かな響きが、恋のときめきと切なさを鮮やかに彩る。R&Bとポップが溶け合い、80年代の軽快なビートとジャジーなコードが、誘惑とユーモアの間で揺れる物語を優しく抱きしめる。「I Just Called to Say I Love You」は愛の告白をシンプルかつ普遍的なメロディで歌い上げ、時代を超える輝きを放つ。「Love Light in Flight」はファンキーなリズムで恋の昂揚を加速させ、「Moments Aren’t Moments」はディオンヌ・ワーウィックのボーカルと共に、刹那の美しさをしっとりと紡ぐ。ストリーミングで聴けば、赤いドレスの誘惑が胸の中でそよぐ、温かくも眩いソウルの旅が広がる。
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