DISCASレビュー

『劇場版ポケットモンスター ダイヤモンド・パール 幻影の覇者 ゾロアーク』（2010）は、ポケモン映画シリーズの第13作で、ダイヤモンド・パールシリーズの4作目。シンオウ地方のクラウンシティを舞台に、サトシたちが幻影を操るポケモン・ゾロアーク（声：林原めぐみ）とその子ゾロア（声：間宮くるみ）に導かれ、セレビィを狙う実業家コーダイ（声：陣内孝則）の陰謀に立ち向かう。ゾロアークの迫力ある幻影バトルや、ゾロアの可愛さと母子愛が心を掴み、都市を舞台にしたアクションとサトシたちの活躍が子供から大人まで楽しめる。テーマは「家族と正義」で、コーダイの冷酷さとゾロアの健気さが対比的。ただ、ストーリーがやや単純で、敵の動機が薄いとの声も。Sotte Bosseの主題歌「アイスクリームシンドローム」が爽やかで作品にマッチ。ポケモン映画らしいダイナミックさと感動が好きな人にぴったり。