DISCASレビュー

カッツ
2025/10/18 08:03

ウフルオブウォールストリート

1980年代から1990年代にかけてのウォール街を舞台に、“狼”と呼ばれた実在の株式ブローカー、ジョーダン・ベルフォートの破天荒な半生を描いた作品。とにかく株を売って売って売りまくる。そのためなら手段を選ばず、欲望と金にまみれた日々を突き進む姿は、痛快でありながらもどこか空虚さを感じさせる。

彼のような人物は、日本のバブル期にも数多く存在していたことを思い出させる。金と快楽に翻弄される人間の姿は、時代や国を超えて共通するものがあるのかもしれない。

R-18指定であり、かなり際どいシーンも多く含まれているため、鑑賞には注意が必要だが、それもまたこの作品の過剰さと狂騒を象徴しているように思える。

コメントする