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2023/03/06 18:07

スタジオジブリ特集 淡い青春時代。。ノスタルジックな気分になれる作品集

こんにちは。DISCAS編集部のmakoです。
 

スタジオジブリ最新作『君たちはどう生きるか』が今年7/14(金)、遂に公開されますね!

同名の原作小説を読んだ宮崎駿監督が感銘を受け、書き上げた新作。中身は完全オリジナルだそう。

2013年の『風立ちぬ』以来、10年振りの新作ということもあって、めちゃくちゃ楽しみです。 ^^

それと同時に、公開に先駆けてまた観たくなりませんか?ジブリ作品。

 

そこで今回は、ノスタルジックな気分になるジブリ作品をご紹介。

ジブリのアニメーションってどれを観てもそんな気分になれそうですけども。

大人になってから見るとより沁みる、青春時代を思い出すような。

そんな甘酸っぱい作品をご紹介できたらな、と。


おもひでぽろぽろ

それではさっそく。1作目はこちらから。

少女時代の思い出を振り返りながら、精神的に自立してゆくOLの姿を描きます。

良い思い出も悪い思い出も、出てくる記憶の全てが、どこか懐かしく、見ているうちに自身の子供時代の記憶が重なるような感覚になる作品。

 

1982年の夏。東京でひとり暮らしをするOL岡島タエ子は、休暇を利用し山形で農家を営む義兄のもとへと向かう。寝台列車で揺れる中、彼女は小学5年生の自分を思い出す。

その後、滞在先の家の息子・トシオや農家の人々と交流するうちに次々とその当時の思い出がよみがえっていく。淡い初恋の記憶、分数の割り算、パイナップルの味、たった一度だけお父さんに殴られたこと、少しの間だけ同級生だった「あべくん」との苦い記憶。そんな思い出とともに過ごしていくうち、次第にタエ子は農家の人々の暮らしに強い魅力を感じ、都会の暮らしとの間で揺れるようになる。。というお話。

© 1991 岡本 螢・刀根夕子・Studio Ghibli・NH
© 1991 岡本 螢・刀根夕子・Studio Ghibli・NH

目まぐるしく変わる現代社会、勢いに任せて今を生きるのもいいですが、

時には立ち止まって過去に思いをはせる、自分が今本当にしたいことは何かを考える。

そんな時間が合ってもいいんじゃないかな、と思わせてくれる作品です。

 

他の作品と比べても特別面白いとかではないのですが、懐古的な気分に浸れる、なんとも不思議な気持ちになれる映画です。


コクリコ坂から

 

どんどん行きます、2作目。

これもまた不思議な映画で、登場するものも時代設定も全く経験していないはずなのに、どこかで見たことがあるような、なぜか懐かしさを覚える不思議映画なんです。

 

1963年・横浜。港の見える丘で“コクリコ荘”を切り盛りする16歳の少女・海。そんな彼女が通う高校では、歴史ある文化部部室の建物、

通称“カルチェラタン”の取り壊し反対を叫ぶ学生運動の真っ只中。ひょんなことから彼らの騒動に巻き込まれた海は、反対メンバーの一人、

風間俊と出会い、2人は次第に惹かれ合っていきますが…。

© 2011 高橋千鶴・佐山哲郎・Studio Ghibli・NDHDMT
© 2011 高橋千鶴・佐山哲郎・Studio Ghibli・NDHDMT

1963年の横浜を舞台に、激動の時代の中で若学生運動に身を焦がす者たちの姿と、出生の秘密に揺れる一組の男女の恋の行方をノスタルジックに綴ります。

学生運動が盛んに行なわれていた時代、治安は今よりも絶対悪いはずなのですが、こんな時代に憧れてしまう気持ちも若干あったり。。部活動以外で、一つのことに対して学生がこれほどまでに団結できることって、ここ数年含めて今の時代ではなかなかないんじゃないでしょうか。


海がきこえる

 

続いて3作目。

ジブリ作品の中では珍しい、宮崎監督・高畑監督の二人が一切携わっていない長編アニメーション。

当時のスタジオジブリ内の若手スタッフだけで1本作ってみてはという企画からできた1本です。

 

東京・吉祥寺駅。地元の大学に進学したはずの同級生に似た女性。

同窓会のために高知に帰省する飛行機の中で、彼女と出会ったあの2年前の夏の日を思い出す。季節外れに東京から転校して来た里伽子との出会い、ハワイへの修学旅行、2人だけの東京旅行、親友と喧嘩別れした文化祭。ほろ苦い記憶をたどりながら、里伽子との思い出を振り返る。

「耳をすませば」がストレートで生真面目な中学生らしい恋愛感情を描くのに対し、こちらは大人と子供の境で微妙に揺れる高校生の心模様、恋愛模様を描いています。

© 1993 氷室冴子・Studio Ghibli・N
© 1993 氷室冴子・Studio Ghibli・N

物語もさることながら、何故か全てに懐かしさを感じる画のタッチや景色。これぞまさにoh.ノスタルジー...って感じですね。

何か大きな事件が起こるわけでもなく、淡々と、ですが丁寧に思い出の日々が綴られていきます。

この作品はそれがよくて、まだ見てない方にはぜひとも見ていただきたい1本です。


耳をすませば

 

最後はこちら。

これはもう、言うまでもないですね。殿堂入りです。

主人公・月島雫が図書館で見つけた天沢聖司という名前。自分が借りた本は全て彼が先に借りている。いったいどんな人なんだろう。淡い恋心を抱くも、いざ会ってみたらイヤな奴、イヤな奴。

それでも、彼の素の表情を知ることで少しずつ惹かれていきます。

中学生の男女が繰り広げる淡い恋愛模様を、さわやかなタッチで綴る本作。この作品は先に紹介した『海がきこえる』を受けて、刺激を受けた宮崎監督が制作したとか。言われてみれば、タイトルの語感や漢字の使い方も似ている気がします。

中学生の時代を懐かしく思える。当事者意識が薄れてきた。そんな年齢になってから観てこそ、この作品の良さがわかるのではないでしょうか。

© 1995 柊あおい/集英社・Studio Ghibli・NH
© 1995 柊あおい/集英社・Studio Ghibli・NH
© 1995 柊あおい/集英社・Studio Ghibli・NH

余談ですが、ジブリといえばよく役者さんをキャストに起用しています。今回、天沢聖司の声を演じたのは高橋一生さんだったんですね。今まで知らなかった。。

 

今回はジブリ特集で

おもひでぽろぽろ

コクリコ坂から

海がきこえる

耳をすませば

の4作品をご紹介しました。

夏の新作公開までに、気になった作品は今観ておけるといいじゃないですかということで。

 

今回は以上になります。お目通しいただきありがとうございましたー!