海底大戦争
海底大戦争
1966年 日本 劇場公開:1966年7月1日
スタッフ 監督:佐藤肇 脚本:大津皓一 原案:福島正実
キャスト 千葉真一、ペギー・ニール、室田日出男、岡野耕作、山之内修、三重街恒二、菅沼正、 アンドル・ヒューズ、フランツ・グルーバー、エリック・ニールセン、 マイク・ダニーン、 ビバリー・ケラー、ブラウン・ガンター
東日新聞科学担当記者安部は、米海軍の新型潜水艦実験の時、海底に人間に似た不気味な物体を見たという報を、恋人の米人カメラマンのジェニーから受け取った。翌日、安部はジェニーと一緒にアクアラングをつけて誰も信じなかった物体を求めて海底に潜ったが、その物体を見つけた時不覚にもカメラを落してしまった。カメラを探すうち、ふたりはいつしか海底の洞窟に入り、何者かに監視されはじめたが、ふたりは気づかなかった。一方陸上ではなかなか帰ってこない安部とジェニーを心配し、必死の捜査を行い、ジェニーのカメラを拾い上げた。そのフィルムには世にも不思議な怪物が写っていた。直ちに潜水艦が出発した。さて洞窟の中のふたりは、いつともなくガラスの部屋に閉じこめられてしまった。驚いているふたりの前に現われたムーア博士は改造人間を作り、独裁帝国を築くと意気まいた。改造人間は白銅色の象皮状の皮膚と海底生活の出来る内臓をもっていた。ジェニーの見たという化物はこれだったのだ。ムーア博士はこれを作るため世界各国の科学者を誘拐し改造人間の研究に当らせ、更に海底に大秘密基地の建設をすすめていた。科学者の中には原子灰処理センターのハワード教授が含まれていた。安部とジェニーは教授が博士の無謀な要求を拒否したため、改造人間製造機に入れられてしまった。その頃海底基地の模様を探知した潜水艦と秘密基地との交戦が始まっていた。応戦するムーア博士のすきを見てハワード教授が改造人間コントロール配電盤を破壊した。基地内は暴れまわる改造人間で大混乱に陥った。潜水艦は安部とジェニーの安否を気づかったが、最後の魚雷を発射した。

B級特撮映画で真面目に見ているとバカバカしくなる設定の映画だが、アクアラングを着用した二人を追う水中撮影と、潜水艦の特撮シーンは見ごたえがある。潜水艦や海底基地、半魚人は成田亨がデザインを担当したという。なるほどかっこいい。どこか円谷プロの雰囲気があるのはそのせいかもしれない。
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投稿を表示いやぁ、これは珍作ですね。
東映のSF映画ですが、『ガンマ3号宇宙大作戦』(だっけ?)と言い本作と言い、東映はアメリカのマイナーなプロダクションと組んでの制作が多いように思います。
京介さんが仰るように、かなり荒唐無稽なスパイ映画みたいな設定ですが、若い千葉真一のアクションが見られるのが眼福と言えましょう。水中撮影の美しさも見所です。
プロップや半魚人のデザインが成田亨というのは初めて知りました。確かにカッコイイ。映画のチョイスが何だか私の好みと似ているので嬉しいです。