DISCASレビュー

2012年公開、韓国映画、人間社会から隔絶された少年と、心を閉ざした少女との出会いを描いた、切なくも温かいファンタジー・ラブストーリーである。

主人公の少女は、病のために心を閉ざし、周囲との関係を断って生きていた。そんな彼女の前に現れたのは、言葉を話せず、人間らしい生活を知らない“オオカミ少年”。彼は人間社会に馴染めず、まるで野生の動物のような存在だったが、少女は彼に手を差し伸べ、少しずつ心を通わせていく。

物語は、孤独な二人が互いに寄り添いながら変化していく過程を、繊細な感情描写と美しい映像で丁寧に描いている。特に、少女が少年に言葉や生活を教えながら、自分自身も癒されていく姿が印象的だった。