ナガ
2025/04/01 12:37
伊丹十三監督 「お葬式」
お葬式」という不吉なタイトルで配給会社に断れ、元妻川喜多和子の母親川喜多かしこが創設した日本シアターギルドで配給されました。伊丹十三監督は本作で監督デビューした。1983年公開の「家族ゲーム」で第7回日本アカデミー賞 優秀助演男優賞を獲得。俳優としての地位を
確立していたが、51歳で初監督した「お葬式」以降、監督業に専念しました。
伊丹十三監督の作品は、サブスクでは配信されておらず、ソフトを購入するかレンタルするかの方法でしか観る手段がなく、「観たい」「観たい」と思っていたんですけど、近所のレンタルショップにおいておらずなく泣く泣く我慢するしかかった。「伊丹十三4k祭」が都内で上映されいると知り、高画質・高画面で観れる機会はないと思い観に行きました。
身近かつ不吉な題材なのに、シビアと畏まった演出だけではなく、面白可笑しい所もあり、締めるところはしっかりと締めていてこの家族はどうなるのか?次の展開が来るのが待ち遠しい演出でした。
エンドロール観て気づいたんですけど、本作に演者として黒沢清監督が出演していたところが驚きました。出演した翌年「ドレミファ娘の血は騒ぐ」で伊丹監督は演者と出演している。それ以降、演者として映画には出演しなくなった。伊丹監督は、黒沢監督を可愛がっており、監督としての成長を楽しみしていたのではないか?と思ってしまう。
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投稿を表示こんばんは。
郵便配達員は井上陽水ですし、劇中白黒のホームムービー映像を撮ってるのは浅井慎平ですね。 (^^
当時伊丹十三は蓮實重彦に心服していて、黒沢清を可愛がっていたのもその縁からですが、蓮實重彦が『 お葬式 』を酷評したので、蓮実重彦とは断絶します。 ( 蓮実重彦は「 モノンクル 」に連載記事を書いていたのに・・・・ )
監督作10本以外にもう1本。
伊丹は「 スウィートホーム 」を製作総指揮し、メイクアップのディック・スミスを招聘して自身も出演して、黒沢清を監督に起用。
撮影中黒沢清を生意気だという山城新伍を伊丹十三は取りなしたりしましたが、ビデオ化に際し、監督料の追加報酬とビデオ化とテレビ放送での編集での著作者人格権をめぐって、黒沢清は伊丹を提訴。
伊丹プロ側の勝訴となりましたが、結局その後再上映やビデオのDVD化はされず、事実上封印作品となってしまってます。 江川紹子やヒロらのキャリアでも重要な作品ですが・・・。
両者にはしこりが残ってますね。 残念です。
四国物産展などで一六タルトを見かけると買ってしまいます。(笑)
愛媛県松山市の伊丹十三記念館にはもう一度行きたいです。