DISCASレビュー

k.a
2025/08/05 18:48

ある一生

『ある一生』(2022年、ドイツ、原題:All Quiet on the Western Front)は、エーリヒ・マリア・レマルクの反戦小説を基にしたNetflix配信の戦争ドラマ。第一次世界大戦中の西部戦線で、若きドイツ兵パウル・ボイマー(フェリックス・カマラー)が、理想に燃えて入隊するも、過酷な戦場で希望を失っていく姿を描く。エドワード・ベルガー監督による現代版リメイク。

感想:戦場の泥臭さと残酷さをリアルに捉えた映像は圧倒的で、塹壕戦の恐怖や絶望感が胸に迫る。パウルの繊細な演技と、戦争の無意味さを浮き彫りにする静かな演出が心を打つ。ただし、原作や1929年版の深遠な哲学的テーマがやや薄まり、戦闘シーンに重点が置かれすぎる印象も。Filmarksで4.0点と高評価で、アカデミー賞4部門受賞も納得。戦争映画や反戦ドラマ好きなら強く響くが、アクション中心を期待すると重さに圧倒されるかも。

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