カッツ
2025/11/07 07:36
アイズワイドシャット
1999年製作、スタンリー・キューブリック監督による『アイズ ワイド シャット』は、当時実生活でも夫婦だったトム・クルーズとニコール・キッドマンが主演を務めた作品であり、キューブリックの遺作でもある。
彼の作品は難解なものが多く、本作も「何を伝えたいのか?」という問いが残る。しかし、医師である主人公が秘密の仮装パーティーに潜入する展開はスリリングで、観ていて引き込まれる。夢と現実、欲望と抑圧が交錯する世界観は、キューブリックらしい不穏な美しさに満ちている。
若き日のニコール・キッドマンの存在感も印象的で、彼女の美しさが物語の官能性と不安定さを際立たせている。近年の『ベイビー・ガール』での成熟した姿と比較して観ることで、俳優としての変遷や時の流れを感じるのも一興だ。
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