DISCASレビュー

カッツ
2025/11/27 07:30

プリズナーズ

2013年公開、ヒュー・ジャックマン主演サスペンスドラマであり、娘の誘拐事件をきっかけに、父親が極限状態へと追い込まれていく姿を描いた重厚な作品である。

物語は、平穏な家庭に突然訪れた悲劇――娘の失踪から始まる。ジャックマン演じる父親は、警察の捜査に業を煮やし、自らの手で真相を突き止めようとするが、その過程で倫理の境界を越えてしまう。娘は最終的に救出されるが、主人公自身はある場所に閉じ込められたまま、物語は幕を閉じる

ラストシーンでは、微かな音に気づいた刑事が耳を澄ませる描写があり、主人公が救われるのかどうかは明示されないまま終わる。その“未完の余韻”が観る者の心に残り、今でもあの後どうなったのか気になっている

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