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spy master
2025/11/20 18:13

映画『トップガン』~目指すはエリートパイロットの称号! 胸躍る音楽と熱い恋が彩る大ヒット作~

●概要

アメリカ海軍のエリートパイロットを目指す青年の成長を胸躍る音楽と美しき女性教官との熱い恋を交えながら描いた青春映画。映画のヒットで主演を務めたトム・クルーズを一躍スーパースターに押し上げたことでも有名。監督は映画『スパイ・ゲーム』、『エネミー・オブ・アメリカ』、『アンストッパブル』で知られるトニー・スコットが務めた。

映画『告発の行方』、『刑事ジョン・ブック 目撃者』で知られるケリー・マクギリスが美人教官を演じ、映画『ゴースト&ダークネス』、『バットマン フォーエヴァー』で知られるヴァル・キルマーがトム・クルーズ演じる主人公のライバル役を演じた。

出典:IMDb

●About the Movie

マーヴェリックは生まれ持った天才的な操縦技術と野生の勘を頼りに操縦桿を握るアメリカ海軍の戦闘機パイロットだ。天才的でありながらも時として危険で無鉄砲とも言える飛行を見せるマーヴェリックは優しい性格のレーダー要員グースと共にアメリカ戦闘機兵器養成学校、通称トップガンへ送り込まれた。

そこでマーヴェリックはグースと共にアメリカ海軍のわずか1パーセントの者だけに与えられるエリートパイロットの称号を得るべく実戦さながらの訓練に励む中、美しき女性教官チャーリーと出会った瞬く間に恋に落ちる。

ライバルのアイスマンと激しいトップ争いを繰り広げている中、マーヴェリックを大きな悲劇が襲う・・・

●映画評

1986年に公開されてヒットを記録し、主演を務めたトム・クルーズを一躍スーパースターへと押し上げた青春映画が『トップガン』である。

先頃、アカデミー名誉賞を受賞したことが記憶に新しいトム・クルーズは今やすっかり脂の乗った俳優という印象だが、60歳を過ぎても果敢にアクションに挑むなど年齢を感じさせない活躍を見せていることに驚かされる。

そのトム・クルーズの若かり姿を目にできる映画が『トップガン』である。当時24歳でありながらもどこか少年のような眼差しと時折見せる悲しみに満ちた表情が素晴らしい。野生の勘と生まれ持った天才的な操縦技術を駆使して戦闘機を飛ばす主人公マーヴェリックはまるで無邪気な子どものようだ。そして大きな困難が降りかかってきても、それを乗り越えて成長していく姿が素晴らしい。大きな困難から逃げるのではなく立ち向かっていく姿と幅広い役柄に挑むトム・クルーズの姿が重なる。弁護士、兵士、スポーツエージェント、殺人を予知される刑事、ストックカーレーサー、敏腕工作員と作品ごとに異なる顔を見せており、トム・クルーズの演技力の高さを感じる。

トム・クルーズの初々しい演技も見どころだが、美人教官チャーリーとの熱い恋も見どころである。歓迎パーティーで出会い、後に教官であることを知った時のマーヴェリックの戸惑いぶりがかわいらしい。チャーリーも「生徒とはデートをしない」、と言いながらも夕食に招くところが恋を予感させる。

ケニー・ロギンスが歌う「デンジャー・ゾーン」と「プレイン・ウィズ・ザ・ボーイズ」に胸が躍り、ベルリンが歌う「愛は吐息のように」に甘美な世界へと引き込まれていってしまう。 

映画『トップガン』はアメリカ人の国民性を良く知ることができる。大きな困難が降りかかってきても、それを糧にして大きく成長していくのである。

© 1986 - Paramount Pictures

●豆知識

映画の中でトム・クルーズが掛けているサングラスはレイバンの「アビエイター」である。

レーダー要員グース役を演じた俳優アンソニー・エドワーズは医療ドラマ『ER緊急救命室』で医師役を演じた。ちなみにトム・クルーズは1962年7月3日生まれ、アンソニー・エドワーズは1962年7月19日生まれである。

映画『ミスティック・リバー』でアカデミー助演男優賞を受賞したティム・ロビンスが出演している。

「ロマコメの女王」と呼ばれる女優メグ・ライアンが出演している。

アイスマン役を演じたヴァル・キルマーはトニー・スコット監督の映画『デジャヴ』に出演した。

マーヴェリック役を演じたトム・クルーズはトニー・スコット監督の映画『デイズ・オブ・サンダー』に出演した。

アイスマン役を演じた俳優ヴァル・キルマーは2025年4月1日に65歳で亡くなった。

2022年に映画『トップガン』の続編『トップガン マーヴェリック』が公開され、トム・クルーズとヴァル・キルマーが出演した。

ケリー・マクギリス演じる美人教官チャーリーがトム・クルーズ演じるマーヴェリックに愛を告白し、トム・クルーズがケリー・マクギリスにキスをするシーンがあるが、実はトムのアドリブ。トムがセリフを忘れてしまったためにとっさにマクギリスにキスをし、トニー・スコット監督はそのシーンを気に入ったために残した。

トム・クルーズ演じるマーヴェリックとアンソニー・エドワーズ演じるレーダー要員グースが送られるミラマーとは、カリフォルニア州サンディエゴにある「ミラマー海兵隊航空基地」である。
1952年から1999年まで「ミラマー海軍航空基地」として運用され、1996年まで「アメリカ海軍戦闘機兵器養成学校」があった。
1996年にネバダ州ファロン市にある「ファロン海軍航空基地」に設立された「アメリカ海軍航空戦開発センター」に統合された。

映画『トップガン』の公開後、アメリカ海軍への志願者が激増した。また、映画の影響を受けて戦闘機パイロットの道に進んだ者も多くいた。

アメリカ海軍戦闘機兵器養成学校では映画の台詞を口にすることは「プロ意識に欠ける」とされ、ペナルティとして5ドルの罰金をその場で払う罰則があったという。

トム・クルーズの身長は170センチ、ケリー・マクギリスの身長は178センチである。そのため、クルーズはかかとが高いウエスタンブーツを履いていた。

マーヴェリック役がトム・クルーズに決定する前はマシュー・モディーン、ジョン・キューザック、ニコラス・ケイジ、ジョン・トラボルタ、ショーン・ペン、トム・ハンクスが候補になっていたが、断られた。また、ジム・キャリーとロバート・ダウニー・ジュニアも候補に上がっていた。

エレベーターでマーヴェリックとチャーリーが会うシーンでチャーリー役のケリー・マクギリスが黒いキャップを被っている。 このシーンは追加撮影されたシーンであり、マクギリスが既に次の出演映画の為に髪の色をブロンドからブラウンに染めていたためである。 ベッドシーンも同様に追加撮影であるが、同様に髪の色を誤魔化すために全体的にブルーの色調にされており、それがかえって甘い雰囲気を生み出した。

●映画『トップガン』予告編

 

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