k.a
2025/09/04 10:41
ザ・インタープリター / サントラ 洋画オリジナル
ジェームズ・ニュートン・ハワードの「ザ・インタープリター」(2005年、Varèse Sarabande)のオリジナル・サウンドトラックは、言葉の裏に潜む緊迫を音で織りなす、洗練されたサスペンスの響き。シドニー・ポラック監督の政治スリラーに寄り添い、弦楽の鋭い脈動とピアノの繊細な滴りが、国際的な陰謀と個人の葛藤を静かに、だが力強く描き出す。アフリカの民族楽器の遠い響きとオーケストラの重厚なうねりが融合し、ニューヨークの冷たいビル群とアフリカの熱い大地を繋ぐ架け橋のように響く。緊迫したリズムは追跡の息遣いを、穏やかなメロディは真実への希求をそっと照らす。ストリーミングで聴けば、秘密と危険が交錯する音の迷路が心を捉え、静かな決意が胸に響く、知性と感情の音風景が広がる。
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