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何度も観てしまう 「ナバロンの要塞」

ⒸColumbia Pictures Corp.

BS、CSで何度も放送されている「ナバロンの要塞」。特にこの時期は放送されることが多いです。

当時のキャッチでは戦争冒険アクション映画として表されていますが、戦争映画の割には戦闘シーンが少ない、駆逐艦もモノクロの記録フィルムの引用、模型もちゃっちいなど、見かけ倒しなのですが、これは実に人間ドラマなんです。

 

難攻不落のナバロンの要塞の大砲2門爆破の密命を帯びた6人が挑むお話。

そこにジモティーのレジスタンスレディ2名が加わります。

いきなり隊長が重傷を負ってしまいます。その隊長に代わってリーダーとなったG・ペッグですが、

その部下と事あるごとに揉めていきます。隊長の処遇をどうするかでもめ、次々とドイツ軍に襲われつつ、ピンチを乗り切りますが・・・

ⒸColumbia Pictures Corp.

ミッション遂行に予期せぬピンチに引き起こすドラマがこの作品の肝になっております。

過酷な任務、戦争という局面で実行しなければならない責務に、それに向き合う上官と下士官の関係性に役割の重さなど、時に決断を迫られます。

仲間を見捨てる、裏切り者への処分など、なんともしがたい出来事に出くわしていきます。

G・ペッグとD・ニーブンのせめぎ合いが見ものです。

ⒸColumbia Pictures Corp.

娯楽映画ながらアカデミー賞の作品・脚本・監督など主要部門がノミネートされていました。

 

特に吹き替え版が秀逸で、G・ペッグ=城達也、D・ニーブン=中村正人のフィックス声優さんで

見たいものです。

 

まだ未見の方はこの機会にどうぞ、ご覧ください。

 

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2 件の返信 (新着順)
さっちゃん
2025/07/23 22:48

 お返事ありがとうございます。なかなか懐かしいタイトルが出てきましたね。
 『北極の基地潜航大作戦』は私の好きなパトリック・マックグーハンが出ていて私も好きな作品です。ソ連の偵察衛星のカプセルをめぐって米ソが北極で一触即発という展開で、マクリーンのお得意の裏切り者が誰かという展開で、氷原を突き破って米海軍の原潜の司令塔が出てくるところとか、ソ連のMiG21が飛んでくるところとか、当時、配備されたばかりのM16ライフルを海兵隊が分解しているところとか、ミリタリー・マニアには垂涎の場面も多いです。
 マクリーン原作の映画化は他にも『八点鍾が鳴るとき』とか『黄金のランデブー』とか沢山ありますので、機会があれば観てみたいです。

さっちゃん
2025/07/19 14:11

 いいですねぇ。冒険小説の中でも一二を争うアリステア・マクリーンの傑作「ナバロンの要塞」の映画化作品です。
 オープニングでギリシャ文字風のタイトルやらキャストが出るのも雰囲気を高めててグーだし、主題曲も(ミッチ・ミラー合唱団かな?)聴く度に盛り上がります。
 エーゲ海のケロス島に孤立した英国陸軍の兵士を救うために駆逐艦による救助計画が立てられる。ただ、その航路上にはナバロン島のドイツ軍の2門の巨砲があり、正確なレーダー射撃で沖を通る連合国艦船を沈めている。このままでは英国陸海軍の将兵の命が危ない。連日、爆撃機が砲を破壊しようと出撃するが効果はなく被害ばかりが増えていく。という状況を表現するのにグレゴリー・ペック演じるマロリー大尉が着任したときに煙を引きながら爆撃機(どうもアブロ・ランカスターみたいです。)が不時着してくるというのがうまい演出でした。
 マロリー大尉の任務は登山家の腕前をもってナバロン島の断崖を登り、少数精鋭の特殊部隊をもって巨砲を破壊するというものです。カリントウェストウッドさんも書かれているように最初はアンソニー・クエイル演じるブラウン少佐が指揮官だったのですが崖登りが激しい風雨の中で滑落して重傷を負って指揮権をマロリー大尉に委ねるという展開でした。
 本作がうまいのは途中でよく知らない上官が指揮することになった部隊員とマロリー大尉との軋轢やアンソニー・クイン演じる元ギリシャ軍大佐スタブロウとの過去のいきさつなど人間関係に不安を感じさせる出だしでしょうね。地元レジスタンスと落ち合ったあともドイツ軍に攻撃されたりと障害が立て続けに起こるので観客もハラハラドキドキで飽きる時間がありません。あと、吹き替えの声優さんは私もカリントウェストウッドさんの意見に激しく同意します。
 余談ですが、マクリーンの小説で傑作と言えるのは本作と「女王陛下のユリシーズ号」くらいなのが寂しいところです。「荒鷲の要塞」の原作小説を買ったことがありますが、前の2作と比べるのが可哀想なくらいの凡作でした(映画は素晴らしい出来です。)。
 いつものシソーラス的なあっちへ行ったり、こっちへ行ったりのコメントで申し訳ありません。私も本作が一等好きなので、つい興奮してしまいました。そうそう、本作はもちろんリアルタイムでは観ていませんが二番館でリバイバル上映があったときに観ました。やっぱり、こういう映画は大画面が迫力あっていいですね。


さっちゃんさん、コメントありがとうございます。
近所の古本屋で初公開時のパンフを入手しまして、最近テレビで放送したのを見ました。
最後に主題歌のコーラスがヴォカリーズではんなり入っています。混声合唱でしたね。レコード盤も混声になっていました。
アリステア・マクリーンは映画化前提で書かれているものが多いと聞きました。
本作とよく似たのが「北極の基地潜行大作戦」で、そこそこヒットしたのですが、
「ナバロンの要塞」ほどメジャーではありません。評価も高くないですけど、割と好きなんですね。