DISCASレビュー

カッツ
2025/11/04 07:39

碁盤斬り

映画『碁盤斬り』では、濡れ衣によって妻を失い、娘とも別れざるを得なくなった男が、静かに、そして執念深く復讐を遂げていく姿が描かれる。

草彅剛の演技は、碁を打つ場面では落ち着いた低音の声が静かに響き、観る者の心を鎮める。一方、怒りが爆発する場面では、唾を飛ばしながら切りかかるその迫力に圧倒される。静と動、抑制と激情の対比が見事で、彼の演技力の幅広さを改めて感じさせられる作品だった。

コメントする