DISCASレビュー

カッツ
2025/10/23 07:29

画家と庭師とカンパーニュ

フランスの片田舎を舞台に、初老の画家が故郷に戻り、実家の庭の手入れのために庭師を雇おうとする。思いがけず現れたのは、小学校時代の旧友だった。再会をきっかけに、二人はゆるやかな時間の流れの中で、過去を振り返りながら少しずつ心を通わせていく。
物語には劇的な展開はないが、フランスの美しい田園風景とともに、静かに進む日々の描写が心に染み入る。人と人との関係が、言葉少なに、しかし確かに育まれていく様子に、人生の豊かさや穏やかな幸福を感じた。

 

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