k.a
2025/07/29 18:41
レクイエム・フォー・ドリーム / サントラ 洋画オリジナル
「レクイエム・フォー・ドリーム」(2000年)のサウンドトラックは、ダーレン・アロノフスキー監督のダークなドラマ映画を彩るクリント・マンセルによるスコアとクロノス・カルテットのパフォーマンスが特徴。エレン・バースティン、ジャレッド・レト、ジェニファー・コネリー演じる4人の登場人物の麻薬依存と破滅を描く物語を、マンセルのミニマリストで不協和音を帯びた音楽が強烈に表現。「Lux Aeterna」は、弦楽四重奏による繰り返しのモチーフが、登場人物の絶望と中毒のサイクルを象徴し、映画のビジュアルと相まって強烈な印象を残す。「Summer Overture」や「Winter: Fear」は、季節の進行とともに悪化する状況を不気味に演出。全体として、映画の心理的緊張と破壊的なテーマを音で体現した名盤で、単体でもマンセルの革新的なサウンドが際立つ。ダークな映画音楽や現代音楽のファンに最適な一枚。
コメントする