DISCASレビュー

『ポケットモンスター・ザ・ムービーXY 光輪の超魔神 フーパ』（2015）は、ポケモン映画シリーズの第18作で、XYシリーズの2作目。カロス地方のデセルシティを舞台に、サトシたちがいたずら好きな幻のポケモン・フーパ（声：釘宮理恵）と出会い、フーパの光輪が呼び寄せる伝説のポケモンたち（ルギア、グラードン、カイオーガなど）の暴走を止める冒険に挑む。100年前に封印されたフーパの「解放された姿」（声：山寺宏一）と、兄弟のような少年バルザ（声：藤原竜也）の物語が描かれる。フーパの可愛さと解放形態の迫力、歴代伝説ポケモンが勢揃いするバトルシーンが最大の魅力で、カロス地方の砂漠都市のビジュアルも鮮やか。テーマは「自由と絆」で、フーパとバルザの関係が心温まるが、ストーリーがやや詰め込みすぎで展開が急との声も。Little Glee Monsterの主題歌「ツヨクなる」が元気で作品にマッチ。ポケモン映画の派手なアクションとほのぼのした要素を楽しみたい人にぴったり。