獄門島(1977)
獄門島(1977)
1977年 東宝 劇場公開:1977年8月27日
スタッフ 監督:市川崑 脚本:久里子亭、日高真也 原作:横溝正史 製作:田中収、市川崑
キャスト 石坂浩二、司葉子、大原麗子、草笛光子、武田洋和、浅野ゆう子、
坂口良子、太地喜和子、加藤武、上條恒彦、池畑慎之介、内藤武敏、稲葉義男、松村達雄、三谷昇、
大滝秀治、三谷昇、辻萬長、池田秀一、小林昭二、一ノ瀬康子、中村七枝子、武田洋和、
荻野目慶子、荻野目洋子、早田文治、沼田カズ子、東野英治郎、三木のり平、佐分利信、
東静子、仲野裕 ほか
終戦から一年たった、昭和二十一年九月下旬--戦地から帰国の途中、引き揚げ船の中で死亡した鬼頭千万太の遺書を私立探偵・金田一耕助が友人から預り、獄門島の千光寺・了然和尚へ届けにきた。「死にたくない。おれが帰ってやらないと、三人の妹たちが殺される」その本鬼頭の月代、雪枝、花子の三姉妹は千万太と異母兄妹で、いまは座敷牢に入れられている当主・与三松と後妻・お小夜の間に生まれた子供たちだが、千万太の亡祖父・嘉右衛門は、旅芸人だったお小夜と与三松の再婚には、死ぬまで徹底的に反対した。金田一耕助が島へきて三日目に行なわれた千万太の通夜の日に、第一の殺人事件が起こる。

本作は犯人が原作と異なるが、これは、目先を変えたいという思いと、自身が監督を担当する限りは美女を必ず犯人にするという方針を持っていた市川崑の提案に因るもので、この犯人変えは原作者である横溝正史の了承を得て行われ、本作の宣伝の売りにもなった。撮影は六島 (岡山県) 港で行われたが、度々映し出される獄門島の遠景は、市川監督が依頼して屋久島で撮影されたものである。
本作の封切は1977年8月27日であるが、同年7月30日から8月20日にかけて「横溝正史シリーズ」(金田一役は古谷一行)『獄門島』がTBS系列が放送され、「映画の公開直前にテレビドラマで同じ原作の作品が、別の役者やスタッフで制作され放送される」という稀有なケースとなった。テレビ版は原作に準じたストーリーで犯人も原作通りだが、映画版は犯人を原作とは別の人物に変更している。映画の予告編では横溝正史本人による「金田一さん、私も映画の中の犯人を知らないんですよ」という語りがあり、映画館の入り口には「テレビとは犯人が違います」という看板が立てられて宣伝されていた。
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投稿を表示三姉妹の1人を浅野ゆう子が演じていた事に最近気付きました。