山田
2026/01/16 15:18
仄暗い水の底から
5歳の娘・郁子の親権をめぐって別れた夫と争っている松原淑美(演:黒木瞳)は、新しい就職先である出版社にほど近いマンションへ引っ越してきた。はじめは快適そうに見えたマンション暮らしだが、大きくなる天井のシミや、上階の子供の足音など、淑美の気にさわることが次第に増えていき……
中田秀夫監督によるリング作者の同題短篇小説の映画化作品。
原作小説では怪異そのものの出現は無いのだが、こちらの映画ではガッツリホラー作品として生まれ変わっている。
タイトルにも「仄暗い」とあるように、劇中が常に仄暗くじめじめとした雰囲気で進行しており、親子二人の仲睦まじい場面も妙に不穏で緊張感があるのだ。
物理的に明るいシーンなんて、よその親子が夜の公園で花火で遊んでるシーンと本当に最後辺りくらいしか無かったような?
登場シーンはそこまで多くないが、親権争い中の元夫(演:小日向文世)のイヤ〜な男感(それでいて子供思い)は一見の価値アリ。
本作は小生の中学生時代に親に連れられて劇場で鑑賞したことがあるのだが、大人になってじっくり鑑賞し直すと淑美の美しさすら感じられる危うさに魅せられる。
そして郁子ちゃんがお風呂のお湯を止めようとする場面は手が滑ってそのまま浴槽に落ちてしまいそうで見る度にとてもハラハラする。
幼稚園で男児が先生二人に激詰めされてるシーンでみんなも厭な気分になろう。
キャッチコピーの「ずっとずっと いっしょだよね、ママ。」は、今思うと郁子ちゃん目線でもあり、あの女の子目線でもあるんだろうな……と思った。
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