カッツ
2025/10/15 08:21
チョコレート
死刑執行官として働く白人男性と、黒人女性との関係を軸に、人種差別や偏見、そして喪失と再生を描いた重厚な人間ドラマである。
タイトルの「チョコレート」は、若い黒人女性と白人男性との関係を暗示する言葉として使われているようだが、当初は劇中に登場するチョコバーやチョコアイスクリームに何か象徴的な意味があるのかと思っていた。物語は、死刑囚の家族とその執行官という立場の違う人々が、複雑に絡み合いながら、静かに、しかし確実に心を通わせていく過程を描いている。
社会の底辺に生きる人々の日常は淡々と描かれているが、その中にある痛みや孤独がじわじわと胸に迫る。ハル・ベリーのベッドシーンは、非常に激しく印象的だった。彼女のこのような演技を見るのは初めてであり、強い衝撃を受けた。これだけでこの映画を観る価値がある。
ハル・ベリーはこの作品でアカデミー主演女優賞を受賞しる。
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