k.a
2026/01/28 07:32
蜘蛛の巣を払う女
『蜘蛛の巣を払う女』は、私にとって「ミレニアム」シリーズの新章として、かなり大胆に方向転換した作品で、最初は「これ、別物じゃん!」って戸惑ったけど、アクション重視で観ると意外と楽しめる一本です。2018年の映画で、クレア・フォイが天才ハッカー・リスベット・サランデルを演じてるんですけど、前作のルーニー・マーラ版の暗くて生々しい雰囲気とはガラッと変わって、もっとスタイリッシュでスピード感のあるサスペンスアクションになってる。
ストーリーは、核攻撃プログラムを巡る国際的な陰謀にリスベットが巻き込まれ、過去のトラウマ(特に双子の姉カミラとの因縁)が絡んでくる。リスベットの孤独でタフなキャラクターは健在で、バイクで疾走したり、ハッキングで敵を翻弄したり、戦うシーンがめちゃくちゃカッコいい。フェデ・アルバレス監督の映像センスが光ってて、暗いストックホルムの街並みや、雨の中のチェイス、クライマックスの対決が緊張感たっぷりで引き込まれるんですよね。特に、彼女が「蜘蛛の巣」から抜け出そうとするような、復讐と解放のテーマが、アクションに上手く乗っかって爽快。
ただ、正直に言うと、前作ファンとしては物足りない部分が多い。ミステリーの深みや心理描写が薄れて、ハリウッドっぽい「強い女ヒーロー」のテンプレに寄っちゃってる感じがする。ミカエル・ブルムクヴィスト(スヴェリル・グドナソン)の出番も少なくて、シリーズの醍醐味だった二人の化学反応がほとんどない。ダニエル・クレイグ版の重厚さを知ってる人には、ちょっと軽すぎるかも。でも、クレア・フォイのリスベットは、クールで脆い部分が絶妙で、彼女の演技だけは本当に好き。過去の虐待を背負いながらも、絶対に折れない強さが、静かなシーンでじんわり伝わってくるんです。
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