アンストッパブル
2010年アメリカ映画。機関士のミスによって無人で暴走をはじめた機関車。アンストッパブルとなった貨物機関車を止めることができるのか?実際に起きた暴走事故をもとに描いた、トニー・スコット監督の遺作となるサスペンス・アクション映画。
新人の車掌クリス・パイン(ウィル・コルソン)は、ペンシルベニア州南部のブルースター操車場に配属となり、ベテラン機関士のフランク・バーンズ(デンゼル・ワシントン)と組んで機関車1206号に乗ることになります。
ペンシルベニア州北部のフラー操車場では、機関士のデューイ(イーサン・サプリー)とギリース(T・J・ミラー)が仕事中におしゃべりをしていて、上司からすぐに列車をどけろと注意を受けます。社会見学の子供達が乗った列車がやって来る時間が迫っていました。デューイは超重量級の機関車777号に乗り込んで移動を開始しようとしたところ、外にいたギリースが列車の自動ブレーキのためのブレーキホースが外れていると無線連絡をしてきますが、移動後に繋げればいいと返事をして、そのまま走り出します。ところが、分岐ポイントが違う方向に向いていることに気が付いたデューイは、ギリースの制止を聞かずに走行中の列車から降り、自らポイントの方向を切り替えようとします。デューイは単独ブレーキをかけてから降りたものの、力行(りっこう)モードになってしまい列車はどんどん加速してしまいます。分岐ポイントの切り替えは間に合わず、デューイは必死に追いつこうとしますが777号は無人のまま本線を暴走し始めるのでした。
暴走列車を止めるため、2人の男が奮闘する姿を描いた実話ベースの物語。映像がとにかくリアルで迫力がすごいです。列車が通過する時の轟音や、レールの軋む音、鳴り響く警笛など耳元で鳴らされているのかと感じるほど臨場感があり、怖いくらい。ストーリーはわかりやすく、どんどん引き込まれていく展開なのでハラハラドキドキしながら、最後まで楽しめました。