デジモンアドベンチャー(いわゆる無印)の映画であり、大学生になった太一達の物語です。
20周年記念の作品ですが、かなりビターな内容となっており、正直無印や02が好きだった人にはオススメしません。
序盤からパロットモンと戦うなど、最初の映画を彷彿とさせるシーンがあったり、そういうファンサービスはあるのですが、選ばれし子供達が大人になってしまうとパートナーデジモンが消えてしまうという設定が出てき、パートナーデジモンと離れたくないという心を利用される等、思い出補正があればあるほどきつく感じる内容でした。
そして普段はこういうレビューを書く時できるだけネタバレは避けるのですが、あえてネタバレさせていただくと、

奇跡が起こってパートナーデジモンは消えずにすむという展開は起こりません。太一とアグモン、ヤマトとガブモンの別れで締めくくられます。そういうのを望んでたわけじゃないんだよ……
また、個人的には空の態度にももやもやするところがありました。かつての仲間がピンチでも事件に一切関わろうとしないのが……ただピヨモンとの平穏な別れを優先した故のことでもあるので、愛情の紋章に選ばれた彼女ならばそりゃそうなっちゃうかとも……
後、観ていた時は気づかなかったのですが、観てから他のサイト等の感想を観ると02の最終話に繋がらないという意見がありました(02の最終話は無印と02のメンバー全員が社会人になっていてパートナーデジモンと一緒に活動している)
そう考えるとあくまで正史ではなく可能性の一つと捉えることも、この後また一悶着あってパートナーデジモンと再会できるようになったと捉えることもできるので、少し救われた気持ちになりました。
そんなわけで映画としては面白いもののハッピーエンド大好き人間の自分には辛い映画でした。