VIVANTロスで20時間ゲームをして辿り着いたものは映画大好き小島監督のゲーム「デスストランディング」(映画化予定)
今回は異色のコラムヾ(゚д゚ll)
冗談で言っていたつもりが本当に
VIVANTロス(ドラマが終わって無気力になること)らしく、
休みの日に
20時間ゲームをした。これは人生の記録だ。
昔何度も、吐き気がするくらいゲームが止まらなかったことはある。
しかし20時間はバイタリティが足りなくてそこまでやったことはなかった。
きっかけは「イーロン・マスク」だ。
もちろんあのTwitterを変えてしまった男として悪名だけが高くなりつつあったので、伝記を読みその、
カッコよさに惹かれた。
マスクは超のつくゲーム好きで
Twitterを買うと決めた時もエルデンリングを朝までやったし、
仲間に干された時もずっとストリートファイターをやっていたのだ。
戦略を練るゲームが好きらしい。
僕はビジネス本をよく読むが
「何をやめた」とか、言って自慢するより、
とことん興味あるなら突き詰めてそれでいて、狂ったように勝利を求めるのも良いのではないか、と思った。
それでご縁のあるVIVANTを応援した小島監督の「コジマプロダクション」初作品デスストランディングをやった。それも挫折したものを買い直して再開である。
さあ、当サイトの映画コラムニスト「シネマニスト」なのに
なぜゲームか?この小島監督がめちゃめちゃ映画好きで小津安二郎や溝口健二レベルまで深掘りしている人なのだ。
だからゲームにもいつも映画のような演出とテーマが常にある。
(マイ・フェア・レディ、シャイプ・オブ・ウォーターなどへゲーム内で言及がある)
(アカデミー賞で最優秀アニメーション賞を受賞した「ギレルモ・デル・トロ」監督も
デッドマン役として出演。たくさん出番あります)
このゲームは配達人が主人公で、
崩壊したアメリカを繋ぎ直していく、という物語である。
「繋がり」というのが本当に深い。
分断されたアメリカという社会性が痛切で、
繋がったことで見えてきた人の本性やリスクにも言及する。
通信なんかで繋がることなんてできない!
「それでも、あなたは繋がっている。それを否定しないで」
設定が本当に細かく深い。
ゲーム内で見つかる文書を読んでいくと、
フランツカフカやフロイトの名前も出てくる。
これほどまでに深い考察があって、ゲームを作られているのか?感銘を受けた。
今までやったゲームの中で一番すごい、と心から思った。
そして、20時間の中で本当に挫折しそうになった。
コントローラーを投げてやろうか、というくらい難しいシーンがあるのだ。
これでもか、というくらい運んでいた荷物は散らばり、敵は見えないのに、解決法がない。
(見えない敵を見えるようにする装置を修理しているという中盤がある)
ずっとグレネードを握りしめながら歩くしかなかった。敵に発見された瞬間に投げまくる(^◇^;)
自分で解決法を編み出した。
途中から、セーブしてロードして、やり直すという手法も編み出した。
誰かのルールに従う、というより、縛られていることが本当につまらなく思ったのだ。
攻略法もほどほどになったら見ると楽しい。
小島監督はそれも「繋がり」でみんなでリークし合う時代なのだという。
一番深く、一番おもしろい、
とりわけ身体性の連動には感動した。
荷物を運び、地面のゴツゴツや景色が伝わる。
銃撃戦の特訓も本当に振動が来るので熱い。(これはKONAMIのメタルギアを完全に踏襲している)
難しすぎて腹が立ったゲームとしても一番かもしれない。
まさか青春時代の記録を更新して
熱くなるとは思わなかった。
ゲーム中に筋トレを取り入れたり、
眼に効く、ドリンクを飲んだり、工夫はしたがそれでも疲れたよ。
人間の最大幸福と、目的とはなんだ、それを考えながらプレイした。
その中でこの「繋がり」というテーマは本当にピッタリだった。
文書に端に、すごいメッセージがあった。
この世界には理論家や科学者、いろんな人がいる。
だが、今、必要なのは「遊戯」で文化を作り、広げる人間なのではないか、というのだ。
これほどゲーマーへのエールがあるだろうか。
ドラマ「VIVANT」が冒険で、
やはり素晴らしいものには挑戦や冒険がある、と認識した。
メンタリストDai goさんは人生に大切なのは冒険だ、と言った(新しい体験や挑戦、それは歩く道を変える、だけでも良い)
家に居ながら冒険した。それもとてつもない冒険を。
ではわかりやすく大切な気づきをまとめよう。
・攻略法とやり直しはうまいとこでやれ
(ダラダラ決めらたやり方をやめて、解決法を探そう。発見の喜びは大切だが、ほどほどに。そのちょっとした喜びを他のでっかい喜びのために使うために進むのだ)
・何かをやめた、ということよりもやって飽きるまで確かめる(これは特にゲームに顕著、しかし超一流のものは他が霞むほど素晴らしい)
・繋がることの功罪を考える。本当におもしろいドラマやコンテンツには深いテーマやクリエイターの冒険がある。
と、いうことで朝マックという冒険で
この記事を書いてみました。(確かにソーセージエッグマフィンうまいな。前はそう思わなかった)
追記;
このゲーム、実は映画になることが2022年に発表されております。
ミッツ・マケルセンなどゲーム内の俳優が起用されるのか、含めて楽しみ。
人類には様々な歴史やタイプがあることが学術的に語られる、
その流れから「遊びを通じて文化を作っていく人間が今必要である」と言われると
説得力がある。
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筆者:ダメ沢直樹
YouTuberしてます。↓
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