カッツ
2025/12/02 07:51
昼顔
フランス・イタリア合作映画で、カトリーヌ・ドヌーヴが主演を務める。物語は、美男美女の夫婦の姿から始まる。夫は若い医師で人も羨む存在だが、妻は夫に対して性的な不感症を抱えている。そんな彼女は、知人が売春婦になったという噂を耳にし、躊躇しながらも自らも同じ道へと足を踏み入れていく。
彼女は客との関係の中で、思いがけず強い快楽を覚える場面もあり、やがて危険な客に付きまとわれるようになる。そこから事件が起こり、夫は性的不能に陥る。皮肉にもそのことによって、彼女は初めて夫との関係に「幸せ」を見出すのだ。
ドヌーヴはこの作品で、彼女にとって大胆な役柄に挑戦している。しかし映像表現は当時の映画らしく抑制的で、直接的な描写はほとんどない。むしろ「見えない」ことで、観客に想像を促し、欲望と抑圧のテーマを際立たせているように感じられる
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