細川貂々によるエッセイ漫画を原作とする映画です。
うつ病になり退職した夫(ツレ)との闘病生活を描いた作品です。うつ病に対する一般的なイメージである「ネガティブになる」「無気力になる」という側面だけでなく、それまで当たり前にできていたことができなくなったり、薬の影響で一時的に元気になったり一日の大半を寝て過ごすようになったりと、実際にうつ病のツレと過ごした主人公にしか分からない部分も描かれ、とても勉強になりました。
また、実際にいる人物なのだから当たり前ですが、ツレに寄り添う主人公も決して聖人のような優しい人物ではなく、うつ病のツレに対して苛立つこともあるし、生活のためにうつ病であるツレを漫画にする必死さもあり、決して綺麗事だけでは向き合えないということを考えさせられます。